ブランドン・J・レアードが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON 

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第4回は、ブランドン・J・レアードさん。「北辰水産」に伺いました!!

 千葉ロッテマリーンズの打線の主軸を担う、レアード選手。彼の愛称は「スシボーイ」! 大の寿司好きだ。

「昨日も家で寿司を握って家族で食べたんだよ! アメリカと違って日本は寿司のネタになる新鮮な魚がスーパーで手軽に手に入ってサイコーだね」

 彼は試合中、ホームランを打った際、寿司を握るパフォーマンスを披露することで有名だ。これは、来日直後の2015年、思うような成績が残せなかった時に、当時所属していた北海道日本ハムのコーチに連れて行ってもらった寿司店の大将から勧められて始めた。

 日本人投手の地道な研究を欠かさなかったこともあって、寿司パフォーマンスを始めてから、打撃成績は向上し、16年の日ハム日本一に貢献した。

「このパフォーマンスにファンが喜んでくれるのは嬉しいね。今では、インターネットで僕の名前を検索すると、寿司ってワードがサジェストされるほどなんだよ(笑)」

 ロッテに移籍した今年も、打撃は好調で、オールスターにも選出された。

 こうしたレアード選手の人気と活躍を受け、球団は寿司チェーン店などを対象に球場の看板スポンサーを公募。すぐに、千葉県柏市に本社を構える「北辰水産」が手を挙げた。そんなわけで、今回はその北辰水産さんの寿司をレアード選手に食べて頂きました!

「どれを食べようかな。やっぱり大トロ、ウニだね! あ、イクラもいいね」

 インタビュー中も隙を見て、寿司をパクパク。その目つきはお腹を空かせた少年のようで、何とも微笑ましい。

「こないだもNetflixにあった醤油のドキュメンタリーに見入っちゃってね。伝統的な工程があって美味しい醤油が作られるんだと勉強になったよ」

 来日したての頃は、納豆は食べられなかったが、卵と一緒に食べるようにするなど工夫して克服し、今ではスタミナ食として好物になったそう。

 野球だけでなく、食文化の面でも日本に順応する努力をしているレアード選手。こうしたところがファンに愛される所以だろう。最後に北辰水産さんの寿司の感想を聞くと、

「めっちゃオイシイね! 幕張スシさいGO!(さあ、行こう、最高の意)」

週刊新潮 2019年8月29日号掲載

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