今年も終わった日テレ「24時間テレビ」、マンネリ化を脱するための“ギャラの話”

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 晩夏の風物詩、42回目の「24時間テレビ 『愛は地球を救う』」(日本テレビ)が終わった。「マンネリ」と言われて久しいが、今回も目新しさはジャニーズ・メドレーを嵐とジャニーズJr.が歌ったことと、マラソンランナーが4人になったことくらい。これがチャリティーとどう結びつくのかは誰にも説明できないだろう。そろそろチャリティーの原点に立ち返り、再出発したらどうだろう。

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「今年のメーンパーソナリティーの『嵐』のギャラが総額5000万円とか、昨年のマラソンのチャリティーランナーのみやぞんは2000万円もらったとか、いろいろ報道がありますが、そんなの全部大嘘です。正しくは24時間拘束されるメーンクラスで1人300万円程度。ランナーは知名度によって異なるが、せいぜい500万円」(日本テレビのベテラン制作マン)

 ギャラの額はどの番組でも明かされない。まして『24時間テレビ』は誤解を招くのでトップシークレット。それゆえ揣摩憶測が流れ続けているが、結論としては「他番組並みの金額」(同・日本テレビのベテラン制作マン)に過ぎない。

 とはいえ、『24時間テレビ』のモデルとなった米国の『レイバー・デイ・テレソン』(1966年~2014年)など海外のチャリティー・イベントや番組は、ノーギャラが常識。「マンネリ」と指摘されて久しい『24時間テレビ』もそろそろギャラの面で海外並みにすべきではないか? 損して得取れではないが、ノーギャラにしたほうが、マンネリも打破され、より視聴者に受け入れられる気がしてならない。

 ノーギャラにしてバラティー色も廃す。そうすれば、佐野元春(63)や吉川晃司(54)らチャリティーには熱心なのに、『24時間テレビ』には無関心なアーチストにも出演の可能性が出てくるだろう。また、これまで自主的にノーギャラで『24時間テレビ』に出ていたXJAPANのYOSHIKI(53)も仲間のアーチストを誘いやすくなるはずだ。

 ひょっとしたら、オール・ジャパン規模でトップアーチストたちを集結させられるかも知れない。今の時代、チャリティー番組のギャラはかえって障害だ。もし、「ギャラがなくては出演しない」という芸能人がいたら、出なければいい。かえって、すっきりするだろう。チャリティーの精神と反するのだから。

 アフリカ難民救済を目的に世界規模で行われたライブエイドの日本会場では、矢沢永吉(69)も歌った。矢沢も口説けるかもしれない。半面、ギャラがあったら矢沢は間違っても出ないはずだ。

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