秋の月9、Dフジオカ「シャーロック」に早くも不安の声 “犯罪コンサルタント”もヘン
現在放送中の月9「監察医 朝顔」(フジテレビ)の第3話(7月29日放送)も視聴率12・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同じ)と好調だ。
6月末に新社長に就任したフジテレビの遠藤龍之介社長(63)も、「月9は数字が戻ってきた。これを本格的に波に乗せなくては」と意気込む。ところが、10月スタートの月9は、ディーン・フジオカ(38)主演の「シャーロック」だという。フジ社内では、早くも不安の声が上がっているとか。
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まずは、フジ社内に溢れる不安の声とは、
「月9は長かった視聴率低迷期をようやく抜け出して回復の兆しを見せています。昨年7月クール以来、『絶対零度』(平均10・6%)、『SUIT/スーツ』(同10・8%)、『トレース~科捜研の男~』(同10・6%)、『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(同12・1%)、そして12%超を続ける『朝顔』まで5期連続の2桁を続けているんです。そこへなぜ、“数字を持ってない”と言われるディーン・フジオカ、しかもシャーロック・ホームズなのか……」(フジ関係者)
別の関係者も言う。
「ディーンはNHK朝ドラ『あさが来た』(2016年度下期)でヒロイン波瑠(28)が尊敬する五代友厚を演じて注目されましたが、その後の主演作ではヒット作がひとつもない。民放連ドラ初主演となった17年10月期の『今からあなたを脅迫します』(日テレ)の平均視聴率は6・1%と惨敗。昨年4月期に放送された『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』(フジ)は平均6・2%、今年初めに放送された単発ドラマ『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(フジ)も7・0%と2桁には遠く及びませんでした。いずれもフランス文学の古典でしたが、今度は英国ミステリーの古典『シャーロック』というわけです。社内で疑問の声が上がるのも当然ですね」
さらに、話はワトソン君にまで及ぶ。
「ホームズの相棒を務めるワトソン役の岩田剛典(30)も同じ。三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーですが、役者としては彼も数字を持っているとは言えない。昨年4月期に放送された連ドラ初主演の『崖っぷちホテル』(日テレ)の平均視聴率は7・5%でしたからね」(同・関係者)
まだ、クランクインもしていないというのに散々な言われようである。だが、その気持ちは分かる、というのはコラムニストの林操氏である。
「キャストも2人しか発表されていないうちに申し上げるのは恐縮ですが、不安になる気持ちは分かります。フジの公式ページを見ると、『モンクリ』から『レミゼ』、そして今回の『シャーロック』が古典シリーズだったということにまずビックリしましたね。しかも、〈世界一有名なミステリー小説『シャーロック・ホームズ』を原作にしたミステリーエンターテインメント『シャーロック』を放送することが決定しました〉とあるのですが、細かいことを言えば、コナン・ドイルの小説には『シャーロック・ホームズの冒険』などはあっても、ずばり『シャーロック・ホームズ』というタイトルの小説は存在しません。大丈夫なのだろうかとは思います」
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