秋の月9、Dフジオカ「シャーロック」に早くも不安の声 “犯罪コンサルタント”もヘン

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何でもありになった月9

 ディーン演じるホームズが「犯罪コンサルタント」という耳慣れない職業になっていることも気になるという。

「ホームズのアメリカ版ドラマ『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』でのホームズの敵役であるモリアーティの職業が犯罪コンサルタントでしたね。また、『ホームズ』は、〈“令和の東京”を舞台にスリリングかつ痛快なテイストで映像化〉するとのことですが、舞台を現代のイギリスに置き換えたBBCのドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』がまさにそれ。なんだか、いろんな番組や映画から、ちょっとずつ摘まんでいるような気がします。原作は著作権がとっくに切れているから、自由に作れるとはいえ、海外の放送局から内容証明なんか届かなければいいですね。もちろん脚本は『白い巨塔』(フジ)などの井上由美子さん(58)ですから心配無用とは思いますが」(同・林氏)

 とはいえ、「モンクリ」も「レミゼ」も現代日本に置き換えたドラマで、視聴率こそ獲れなかったが、Twitterではトレンド1位になるなど評価する声もあった。

「『モンクリ』も『レミゼ』も、若い人の評価が高かったようですからね。原作を知っている世代は、どうしても先入観を持ってしまいますが、そうでなければ自由に楽しめるのかもしれません。『モンクリ』が始まる前は、かなり不安も感じていましたが、結局、最後まで見てしまいました。3流ドラマかと思ったら2・5流だったという感じです。一方、『レミゼ』は、『フジテレビ開局60周年特別企画』と銘打たれ、単発と言うこともあって、しっかり作り込んでいました。それだけに、『モンクリ』のようなB級の面白味はなくなってしまいましたね。いずれも、プロデューサーは太田大氏(40)。『シャーロック』のプロデューサーも彼です。本来なら『モンクリ』同様、木曜劇場の枠で放送されるドラマのはずですが、それを月9に持ってきたわけです。何でもやってやろう!という心意気は素晴らしいのですが、果たして吉と出るか凶と出るか。もはや、月9という枠は、渋谷なら109、原宿ならラフォーレといったブランドの枠ではなく、売れりゃ何でもありという枠になったようです。今放送している『朝顔』だって数字は獲っていますが、TBSやテレ朝が放送するようなカッチリ作られた地味なドラマで、決して月9らしいものではありません」(同・林氏)

 日本人が演じるホームズはどうなるのだろうか。

「ホームズは変人ですからね、ある意味、誰でも演じることができる。ただディーンの場合、幅の広い役柄は『モンクリ』の失敗で実証済み。ワトソンのほうは、イギリス版『SHERLOCK』では医師として湾岸戦争に従軍してPTSDとなったトラウマを抱えていました。アメリカ版『ホームズ&ワトソン』のワトソンは女優のルーシー・リュー(50)が演じて、ホームズとの恋愛的なストーリーもあった。そこで岩本クンをワトソンに起用したということは、原作を知っている世代にはお呼びではないということかもしれませんね。ところで、この2人、今のところホームズとワトソンとしか発表されていないのですが、お互いにそう呼び合うのでしょうか? これまでは原作に似通った日本名がありましたが、今回はそのまま名乗るとしたら、もはや男版宝塚。ホームズとワトソンの関係に『おっさんずラブ』(テレビ朝日/18年4月期)要素を盛り込んでくるのではないかという気さえ、ちょっとしています」(同・林氏)

週刊新潮WEB取材班

2019年8月14日掲載

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