バドミントン女子ダブルス「世界ランク3位」でも五輪に出られない可能性

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 バドミントンのジャパンオープンが行われた。

 今や日本のお家芸というべきバドミントンだが、男女シングルス、ダブルスの中で最も過酷な東京五輪代表レースとなっているのが、女子ダブルスだ。日本人ペアは世界ランキングの1位から3位を独占しているが、五輪切符は2枚のみ。つまり世界ランク3位でも五輪に出られない可能性がある。

 女子ダブルスといえば、リオ五輪で金メダルを獲得した“タカマツ”こと高橋礼華(29)、松友美佐紀(27)組を思い浮かべるが、この“タカマツ”をしても五輪落選ラインの国内3番手に甘んじているのである。

「それでも世界3位ですから立派なものですが、正直言って年齢的に全盛期を過ぎたと言わざるを得ない」

 と大手紙五輪担当記者。

「逆に言うと、“経験”という点では図抜けていますがね。高校の先輩後輩でペア結成10年超。前回の代表選考や五輪など修羅場を踏んでいるのも強みです」

 そんな“タカマツ”は、今大会準決勝で敗退。負けた相手は世界1位の“ナガマツ”こと永原和可那(23)、松本麻佑(24)組だった。

「北都銀行で結成された6年目。ともに170センチ超の長身で打点が高く、パワー主体のペアです」

 昨年の世界選手権で他国の組が欠場したおかげで繰り上げ出場を果たして優勝してしまったという強運も。ただ、今大会決勝では韓国ペアに苦杯を喫した。

 でもって、ナガマツを僅差で追うのが、世界2位の“フクヒロ”こと福島由紀(26)、廣田彩花(25)組。

「再春館製薬で結成されたペアですが、同社ともめて退社した監督を追って、2人も退社――という経緯もあり、絆は固い。今大会は準々決勝で不覚を取りましたが、キャリア的にも東京五輪がちょうど脂が乗った時期と言えます」

 実は世界8位にも日本人ペアがいるが紙数が尽きた。

 経験か、パワーか、はたまた“絆”か。五輪出場ペアは来年4月末時点の世界ランクで決まる。

週刊新潮 2019年8月8日号掲載

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