山口百恵の写真集が10万部完売! 「昭和の歌姫」人気は令和になっても衰えず

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 彼女が日本武道館のステージにマイクを置いてから39年――。今年で還暦を迎えた山口百恵が、突如、アマゾンの売れ筋ランキングで1位に躍り出た。しかも、「新作」はCDでも自叙伝でもなく手芸の作品集である。とはいえ、「昭和の歌姫」の人気は元号が令和に変わろうと衰え知らずだった。

 芸能記者が嘆息する。

「引退からの約40年間、テレビ局や出版社は彼女に番組出演や執筆を依頼し続けてきた。それでも、表舞台に出ることを頑なに拒み続けたワケですから、この本が発売されると知った時はさすがに驚きました」

 事実、「三浦百惠」名義で刊行された『時間(とき)の花束 Bouquet du temps』は、発売前から芸能マスコミの話題を攫(さら)っていた。彼らが羨望の眼差しを注ぐのは、発行元の日本ヴォーグ社なる出版社である。

 ハンドメイドの専門誌を発行し、手芸教室を運営する、芸能界からは縁遠いこの会社がなぜ「百恵ちゃん」を射止められたのか。

 同社の瀬戸信昭社長が明かすには、

「百恵さんは芸能界を引退してまもなく、弊社の雑誌を見てキルトに関心を持ったそうです。その後、弊社から本を出しているキルト作家の鷲沢玲子先生の教室に足を運ぶようになった。おふたりの付き合いはすでに30年以上で、百恵さんは鷲沢先生の展覧会に自作のキルトを出展する腕前になりました。で、数年前に鷲沢先生が“そろそろ作品集を出してみない?”と勧めたそうなんです」

 当初は及び腰だった彼女だが、夫・三浦友和に「還暦の記念にもなるから、やってみたら」と後押しされ、出版の運びとなった。これまで公式には一切伏せてきた近影も掲載され、ファン垂涎の「写真集」でもある。当然ながら、単なる手芸本の枠には収まらず、

「取次に部数を相談したところ、最終的に初版は10万部になりました。通常、キルトの本は初版8千部前後なのでビックリしましたよ。ここまでの大勝負は初めてです」(瀬戸社長)

 目下、発売即完売の勢いなのだという。

 この会社にとっては、ひと夏どころか、創業以来初の「経験」となったようだ。

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