山口百恵の写真集が10万部完売！　「昭和の歌姫」人気は令和になっても衰えず

女性ファンの憧れ

　このご時世、現役アイドルの写真集でも10万部は大ヒットの部類だが、

「歌手として絶頂期だった頃の彼女は、それこそAKB48や乃木坂46の人気をひとりで集めているような状態でしたからね」

　とは、芸能ジャーナリストの城下尊之氏である。

　となれば、当時の人気を支え中高年となった男性ファンが、この本を手に取っているものと思ったら、

「むしろ購買層の中心は女性ファンでしょう。母子家庭で育った彼女はトップアイドルの地位を捨てて家庭に入った。その潔い決断に憧れる女性は多い。女性ファンは“山口百恵の生活”を垣間見るためにこの本を買っているんです」（同）

　定価2千円で初版の10万部が完売すると売り上げは2億円。著者は2千万円近い印税を手にすることになるが、それは東日本大震災などの被災地に寄付するという。

「新作」発表に沸く一方で、彼女の本格復帰を待ち望むファンにすれば、〈もうこれっきりですか〉と尋ねたいところだろうけど。

週刊新潮 2019年8月8日号掲載

ワイド特集「ひと夏の経験」より

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