靖国神社「55歳祭儀課長」の神をも恐れぬ「セクハラ行為」一部始終

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55歳の祭儀課長

〈未来へつなぐ 靖國の心/靖國神社御創立150年記念事業〉

 東京都・九段。都心の一画に広大な敷地を誇る靖国神社には、現在このような看板が立てられている。1869年6月29日、明治天皇の思し召しによって建てられた同神社は、先月末、創建150年という節目を迎えた。その直後の7月13日から16日まで行われた靖国神社の「みたままつり」は、創建150年の記念であると同時に、令和初のまつりということもあり、生憎(あいにく)の空模様ながら賑わった。

 浴衣姿の子どもがかき氷を食べながら、父親に肩車されて参道を散策する姿があれば、本殿で頭を深く垂れ、沈思黙考しているご老人もいる。いずれも、荘厳な靖国神社の空気に浸っていた。だが、彼らの信心は弄(もてあそ)ばれ、踏みにじられたと言えよう。靖国神社に眠る、国のために命を捧げた246万余の御霊を汚す行為が、当の神社の職員によって行われていたのだから。先に紹介した何ともハレンチなセクハラ行為のことである。

「問題のセクハラは、今年の春、靖国神社の職員たちの歓送迎会で行われたものです」

 と、同神社の関係者が声を潜める。

「セクハラしているのは、55歳で妻子持ちの祭儀課長です。祭儀課長とは、靖国神社にとって最重要とも言うべき春秋の例大祭の現場責任者で、246万余の御霊のデータベースを管理する責任者でもある。英霊を慰めるための祝詞(のりと)に関わる立場でもあり、靖国神社における祭祀の中心人物のひとりと言えます」

 そんな「神聖」なポジションにある幹部職員がセクハラに手を染めているとは俄(にわ)かには信じ難いことだが、これは紛う方なき事実である。なにしろ、先のセクハラ場面には「動画」という証拠が残されているのだ。しかも、祭儀課長によるセクハラはこの場面だけに限らない。

 では早速、「余罪」を見てみよう。

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