ちゃんこも食べない!? 「貴景勝」父が漏らした部屋との確執 おかみへの不信感も吐露

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「相撲部屋に預けるとは」

 傍(はた)からは、貴景勝が「実の親子」の結び付きの強さのあまり、「第2の親子」の関係を危うくしているように映る。そこで千賀ノ浦親方に尋ねると、カネを巡るイザコザについては、

「そんなの話す必要ない」

 と言いつつも、「貴景勝ちゃんこ拒否」に関しては、

「(ちゃんこ)食べるよ。食べない時もあるけど」

 と、半ば認めるかのような反応を示したのだった。

 さすがにこの問題を放置していてはまずいと思ったのか、後日、佐藤氏が改めて本誌(「週刊新潮」)記者に連絡してきて、

「大関に確認したところ、部屋に300万円持っていったということです。部屋と仲が悪かったのも少し前のことで、今は仲良くやっていて、ちゃんこを食べないこともなくなっているそうです。僕は親方を信用していますし、大関もそうだと思います」

 と、“フォロー”を入れるのだった。一方で、

「おかみさんに対しては正直言って不信感がありますけどね。金額も、僕は300万円ではなく50万円、100万円くらいでいいんじゃないかと思いましたけど」

 こう付け加えることも忘れなかった。

 スポーツ評論家の玉木正之氏が呆れる。

「相撲界にまつわるお金って、普通は部屋が管理するものなんじゃないですか。だいたい力士の親が入り込んでくること自体どうかと思います。普通は相撲部屋に子どもを入れた瞬間、息子が『貴景勝』になった瞬間に、実の親子の縁は切れるものでしょう。相撲部屋に預けるとはそういうことです。親がしゃしゃり出てくる一般社会の風潮が相撲界にも押し寄せてきているようで残念ですね。だいたい貴景勝はいくつ? 20歳? 二十歳(はたち)を越えた男が親からどうこう口出しされていることに、貴景勝本人は何も思わないんですかね」

 また、東京相撲記者クラブ会友の大見信昭氏はこう懸念する。

「貴景勝はまだ若いのに、お金の話が出てきてしまうのは褒められた話ではありません。今後横綱を目指していく力士ですから、こんなところで揉めていたら彼にとっていい影響を与えない。本当に将来性のある力士ですから、師匠との関係がどうなっているのか心配になってしまいます」

 実の親と第2の親の狭間で、出世街道から外れるリスクを背負ったかのように見える貴景勝。カネを巡り、問われる横綱に向けての品格……。気が気でないであろう相撲ファンの不安がる声が聞こえてきそうである。

 オヤオヤ、このままで貴景勝は大丈夫なの?

週刊新潮 2019年7月18日号掲載

特集「『ALSOK』引き連れパーティーに臨席! 『貴景勝』ご祝儀2700万円の“強奪者”」より

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