視聴率戦争、「世界水泳」で余裕のテレ朝に対し、日テレは「ラグビーW杯」で勝負

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意外にガチは成功?

 ラグビーW杯日本大会に日テレは、応援団長・舘ひろし(69)、スペシャルMC・上田晋也(49)、スペシャルサポーター・櫻井翔(37)という“宣伝要員”を準備している。3人を日テレで見る機会は増えそうだ。

 ところが、日テレの関係者によると「いや、意外に日テレの社内は、ラグビーPRで盛り上がっていますよ」と明かす。

「そもそもラグビーの番宣は、上からの指示なのでやらざるを得ません。ならばブーブー文句を言っても仕方ない。積極的に参加して楽しんだほうが精神衛生上にもいいわけです。もちろん、査定の対象になっているということも大きいですけどね(笑)」

 日テレで“伝説”になっているのは1991年の世界陸上。長嶋茂雄氏(83)が、100メートル走で優勝したカール・ルイス(57)に「ヘイ、カール!」とインタビューを呼びかけた場面が有名だ。そして視聴率も予想を上回る数字で、誰より社員が驚愕したという。

「社内で“伝説”になっているのは競歩の視聴率が15%を超えた時ですね。ガチンコで真面目に取り上げれば案外と視聴率が取れるという発見は、社内で先輩から後輩へ引き継がれていきました。その最大の成功例が、箱根駅伝です」(同・日テレ関係者)

 この関係者は6月18日の「踊る!さんま御殿!!」で、筋骨隆々のラガーマンが出演しているのを見て、「これはヤバい」と思ったという。

「ところが、視聴率は案外、悪くありませんでした。テレ東さんも今年4月の世界卓球が予想以上の数字を取ったそうですし、スポーツは中継だけでなく、バラエティも真面目にガチンコで構成すると、視聴者の皆さんに喜んでもらえることが分かりました」

 ご存知の通り、日テレとテレ朝は激しい視聴率戦争を繰り広げている。「ラグビーワールドカップ」と「世界水泳」の数字が、年間視聴率に影響を与えるのは言うまでもない。果たして視聴者は、どちらに軍配を上げるだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2019年7月3日掲載

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