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骨太海外ドラマ「THIS IS US」を、日本のTVドラマを作っている人にこそ観てほしいワケ
高橋一生が声を担当すると聞き、つられて観始めた「THIS IS US」。2017年10月からNHKで放送が始まり、初回から心を鷲掴みにされた。なんて奥行きのある作品だろうと感嘆した。現在と過去が複雑に入り混じる構成なのに、混乱はしない。むしろ心地よい。登場人物の背景と心情に、興味がわき続ける。4月からシーズン2が放送されるので、ここいらで復習しておこうと思った次第。
物語は、36歳になった三つ子を描く「現在」と、その両親の「過去」で構成。三つ子は、イケメンがゆえに女に流されやすく、優柔不断で男子をこじらせ気味の棒演技俳優ケヴィン(ジャスティン・ハートリー)、頭の回転もよく、歌も母譲りで超絶上手なのに、幼少期から肥満体のせいで自己評価が低く、いちいちネガティブ思考のケイト(クリッシー・メッツ)、唯一結婚していて子持ち、完璧主義のエリートだが、繊細で優しい心根が時に頑なで時に脆いランダル(スターリング・K・ブラウン)だ。...
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接待&事なかれ主義ではつくれない「海外ドラマ」の面白味
海外ドラマは仕事としてはあまり観ない。面白いから。あと役者の名前が長いから。そして、海外ドラマと比べて、日本のドラマはどうしてこんなに表現が不自由なのかと悔しいから。これは役者や脚本家が悪いのではなく、接待&事なかれ主義のテレビ局が悪い。重箱の隅つついて文句言う視聴者も悪い。あ、私か。
この連載で過去に海外ドラマを書いたのは「glee」のスー先生くらいだ。満を持して描く。「SHERLOCK 4」(NHKBSプレミアム)である。気づいたらシーズン4になってたよ。...
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