日テレVS.テレ朝、「イッテQ」VS「ポツン」に続き“水曜19時の戦い”が始まったウラ

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 大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(NHK)が史上ワーストの視聴率6・7%(ビデオリサーチ調べ:関東地区、以下同じ)を記録した6月9日、民放では「ポツンと一軒家」(テレビ朝日)が20・3%と番組史上初の20%超えを果たした。一方、ライバルの「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)は15・0%だった。

 しかし、業界関係者は言うのだ。「年間視聴率三冠王を巡る、テレ朝VS.日テレの仁義なき戦いは、これだけではない」と――。

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 5月以降、「ポツン」が「イッテQ」に連勝中ということは、デイリー新潮「『ポツンと』絶好調のウラで、『イッテQ』の名物プロデューサー“出向人事”の読み方」(5月26日配信)でもお伝えした通りだが、9日はついに20%の大台を超えた。「イッテQ」はむろん、TBSが放送した「キリン・チャレンジカップ2019 日本×エルサルバドル」(13・8%)を向こうに回しての数字である。もはや敵なしといった勢いだが、他局プロデューサーはこう見ている。

「いや、むしろこの日、サッカーに喰われたのは『イッテQ』でしょう。65歳以上の視聴者が大半という『ポツン』が『いだてん』を喰っているように、『イッテQ』を見ている若者がサッカーに流れたのでは。両番組の熾烈な戦いは今後も続きますよ。実はもうひとつ、業界で注目されている戦いがあるんです」

 それが水曜19時の枠で放送中の「あいつ今何してる?」(テレ朝)と「衝撃のアノ人に会ってみた!」(日テレ)だという。

「『あいつ』は、有名人の同級生が、今何をしているのかを、スタッフが取材してドキュメンタリータッチで紹介する番組で、ネプチューンのMCで15年から放送されています。一方の『アノ人』は、かつて話題になった人物は、今何をしているのかを、明らかにしていく番組で、チュートリアルの徳井義実のMCで今年4月にレギュラー化しました。同じようなコンセプトで、しかも水曜19時の同じ枠。業界では“日テレが敢えてテレ朝の裏に持ってきて潰しに来た”と見られていました。王者・日テレが、三冠王に迫りつつあるテレ朝を強く意識した編成と見て間違いないでしょう」(同)

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