アマゾンに「有名芸能人」のお面がズラリ… 事務所の許可なし、法的な問題は

エンタメ 2019年6月15日掲載

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“お祭り”で75万個が売れた

 実際の出来はどうなのか。調査のため幾つか取り寄せてみた商品が、掲載の写真である(現在は「上戸彩」の取り扱いは終了した模様)。

 顔の上には白い印刷跡が走り、お世辞にも画素がいいとはいえない。目に沿って丸い切れ込みがあるほか、商品の裏には頭にかけて着用するためのゴム紐がある。これがおよそ600円、さらに送料というのは、なかなか強気な商売だ。購入者のレビューにも、そのクオリティを問う声が見受けられる。

 先述のとおりCelebrity Cutout社は英国企業で、Amazon以外にも、英語・スペイン語の公式販売ページもある。一方、Amazonで購入した商品の送り主は、東京都内を住所にした「Celebrity Cutouts配送センター」だった。

 いったい何に使うアイテムなのだろう? 北米在住ライターの関陽子氏 は「Celebrity Cutout社以外にも、かなりの同業者がいるようです」として、海の向こうの“お面事情”をこう語る。

「その発祥ともいえるのが、Mask-Arade(マスカレード=仮面舞踏会)という英国の会社のようです。英国政府のサイトにある紹介記事によれば、2008年、ふたりの男性がパブで飲みながら思いついたアイデアだそう。当初はスポーツ選手のお面を自宅で作り、試合会場などで販売していたそう」

 最初の600個を手作業(!)で仕上げたこのビジネスは人気を博し、11~12年の“お祝い”需要でさらに拍車がかかった。そう、ウィリアム王子とケイト妃の結婚と、エリザベス女王の在位60周年である。前者のときには25万個、後者では実に75万個のロイヤルファミリーのお面が売れたという。

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