なでしこリーグプロ化の必須条件は「W杯表彰台」

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 なでしこジャパンの名称は、日本女性の代名詞“大和なでしこ”に由来しているが、なでしこを漢字で書くと“撫子”、“手が使え無い子”すなわちサッカー、という掛け言葉にもなっているのだとか。

 6月7日、サッカー女子W杯フランス大会が開幕した。

 サッカーライターが語る。

「今大会は、日本女子サッカー界の未来を占う大会と言えそうです。結果次第で、なでしこリーグがプロ化できるかが決まりますから」

 4月20日、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は、現在アマチュアリーグであるプレナスなでしこリーグについて“2021年、22年をめどにプロ化を目指す”と明かした。23日には元電通マンの岩上和道JFA副会長が日本女子サッカーリーグ理事長に就任。また、5月16日には23年女子W杯の日本開催を目指す招致委員会が発足し、委員長に田嶋会長が就任した。協会は“なでしこブーム”を起こそうと躍起である。

 もっとも、

「プロ化に欠かせないのは観客動員力。1試合当たりの平均入場者数2千人超を目指すと言いますが、現在は約1400人に止まっています」

 日本中が熱狂した11年W杯優勝直後、その数字は約2800人まで伸びた。今大会も好成績を残して“夢よ再び”というわけだ。

 ただし16年リオ五輪でなでしこはアジア予選で敗退し、出場すらできなかった。今回はどうなのか。

「14年U-17W杯で優勝した監督とメンバーが中心。先頃、所属先とプロ契約を結んだMF長谷川唯(22)、DF清水梨紗(22)らの活躍に期待したいですね」

 なでしこよ、フランスの地で花開け。

週刊新潮 2019年6月13日号掲載

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