「和製メッシ」久保建英、A代表初選出も仏頂面のワケ

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“和製メッシ”こと久保建英(たけふさ)(17)が南米選手権代表に選ばれた。三段飛び級でのA代表入りは史上2番目の若さ。ゴールを決めればA代表最年少記録となる。

 もっとも、選出後の囲み会見で久保は、

「光栄です」

 と答えたものの、笑顔はなく仏頂面だった。

「そりゃそうです。内心では出たくないのですから」

 と囁く大手紙サッカー記者によると、理由は二つ。

「一つは、選ばれても出場機会が少ないから。A代表のMFは、レギュラーの中島翔哉や柴崎岳など多士済々。久保といえども補欠です」

 もう一つは、

「現在、A代表の下の下の世代であるU-20日本代表がポーランドでW杯を戦っています。久保は、A代表でなく自身が司令塔を務めるこのチームに合流したかったのです。2年前にも飛び級でU-20W杯に出ていますが、16強止まりだったので、今回はリベンジに燃えていました」

 だが協会は、ポーランドでなく、南米行きの切符を用意した。久保にしたら、出たい試合に呼ばれず、格上とはいえベンチ要員に選ばれたことになる。仏頂面もむべなるかな、であろう。

「当初、久保はA代表辞退の意向を協会に伝えたほど、嫌がっていました」

 それでも、協会の方針は変わらず。というのも、

「南米選手権はA代表の大会ですが、実質は東京五輪を控えるU-22代表強化の場。久保はU-22でも活躍を期待されているので、協会は何が何でも南米に連れて行くと言っています。なぜなら、久保には“バルセロナ移籍”の噂が流れている。バルサに行かれると、五輪代表の合宿などにはもう呼べなくなってしまうんです」

 ならば森保監督、少しは久保クンを使ってよね。

週刊新潮 2019年6月6日号掲載

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