立命館大准教授が「イスラム国」幹部になるまで 近隣住民は「子煩悩な父だったけど…」

社会週刊新潮 2019年6月6日号掲載

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 22人の命を奪ったテロリストは“日本人”だった。3年前バングラデシュで起きたテロ事件の容疑者がこのたび、イラクで拘束されたと報道されている。その男の名は「オザキ」――。立命館大学の准教授だった彼が「イスラム国」幹部になるまでを追った。

 バングラデシュの首都ダッカでテロが起きたのは2016年7月1日夜のことだった。

「武装した7名が市内のレストランを襲撃、食事中だった日本人7名を含む22名が殺害されました。現場は血の海、被害者の中には“私は日本人だ、撃たないでくれ”と懇願した人もいたという悲惨な現場でした」(外信部記者)

 この時の実行犯を勧誘していたのが、バングラデシュ出身のモハメド・サイフラ・オザキ容疑者(36)だ。

「バングラデシュでイスラム国の支部を名乗る過激派組織の幹部であると現地紙は報じています。テロリストのリクルートがその役割でした」(同)

 このオザキ容疑者は驚くことに13年に及ぶ日本滞在歴があった。それは02年、バングラデシュから大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学に入学するところから始まる。アジア太平洋マネジメント学部(当時)に所属し、まもなく同大の同級生だった伴侶と出会う。その女性の姓が“オザキ”だった。

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