「なつぞら」は東京・新宿編に移って失速ぎみ、北海道・十勝編とどこが違うのか

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朝の清々しさがなくなった

「加えて、背景の北の大地が見事にマッチし、視聴者は出勤前の一時を清々しく過ごすことができた。ところが、舞台が東京に移ると一転。時代設定は昭和31年で、まだまだ街も汚いことはわかりますが、ゴミゴミしているだけで何だか活気を感じないんですね。『純ちゃんの応援歌』(1988~1989年)以来、31年ぶりに朝ドラに出演すると話題になった山口智子(54)もあまり魅力的に見えないし、再会したなつの兄(岡田将生[29])の早とちりな人柄も上滑りに見えてしまいます」(同)

 20%を割った25日の放送は、まさにこの2人が主役の回だった。なつと同じように、兄も東京で苦労して生き抜いてきたことが明かされたのだが、

「人気ダンサーだった頃の山口のダンスも披露されましたが、なんだか安っぽいんです。東京編では他に歌手役の戸田恵子(61)、女優役の鈴木杏樹(49)、ベーカリーカフェの“マダム”比嘉愛未(32)など、こちらも豪華なのですが、失礼ながら、若々しさがありません。北海道・十勝編とは打って変わって勢いがなくなったように思えます」(同)

 5月27日からの第9週も、21・4%、20・6%、20・8%、21・2%、20・1%、20.5%と、低い数字ではないが……。このままでは、前作「まんぷく」の平均視聴率21・4%にも及ばない可能性も出てきた。

「第8週では、5月24日(金)に草刈はじめ北海道の家族が登場、そして第9週の5月31日(金)でも再び、なつからの手紙が届いて安堵する北海道の家族が出てきます。北海道編のほうが評判が良かったので、今後、毎週金曜日に北海道の家族が見られるようになるのでしょうか? 山口同様、朝ドラのヒロインだった松嶋菜々子が、『こっちのほうが評判いいわよ』とほくそ笑む姿が目に浮かぶようです」(同)

 6月3日からの第10週では、なつ(広瀬)はアニメ会社への採用が決まり、アニメーターとして第一歩を踏み出す展開となる。ただし、彼女は山口、岡田と3人暮らしすることにもなった。この2人が今後のカギを握るのか?

週刊新潮WEB取材班

2019年6月4日掲載

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