原発ゼロ「小泉純一郎」を操る「正義の弁護士」の下半身裁判

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「秘密のまま今まで通り」

 日ごろ、原発の運転差し止めに邁進する河合氏だが、くだんの訴状では、この弁護士のほかの方面における、差し止められなかった“運転”について指摘されていた。そこにはまず、

〈平成28年2月26日、原告が訴外まゆ子(仮名)を呼び出して面談し、婚姻期間中に不貞行為を行った事実の確認を行ったところ、訴外まゆ子は被告らを含む複数の男性との間で不貞行為を行った事実を認めた〉

 と書かれている。原告は都内に住む会社社長(50)で、仮に山田徹氏としておこう。まゆ子さん(46)と2004年9月に結婚するが、妻があまりに留守がちで13年4月に離婚。「不貞行為」云々の主張は、置き忘れられていた彼女の携帯電話のメールや留守電から発覚したものだ、というのが山田氏の主張である。

 さて、訴状には続いてこんな文言が並んでいる。

〈被告河合は、訴外まゆ子との間で、原告と訴外まゆ子が婚姻する以前に性交渉をともなう交際をしていた。

 平成16年に訴外まゆ子が原告と婚姻した後も交際は続いた〉

〈ところが、平成20年頃に、訴外まゆ子が長男を身ごもったことにより、訴外まゆ子から被告河合への連絡が一時的に途絶え、(中略)被告河合は、訴外まゆ子との交際の継続を企図して、(中略)平成21年3月11日及び同月14日の2回にわたり既婚者である請求外まゆ子に架電し、折り返しの電話を求める旨の留守番電話にメッセージを残した。

 特に、被告河合は平成21年3月14日の電話の際に

「私です。長い間電話もらえないので、結婚でもしたのかなと思っています。僕はそれはそれでもいいので秘密でそのまま今まで通り付き合いたいのだけど。電話ください。…または病気で入院でもしているのかなと思っていますが、いずれにしても秘密で続けたいので電話ください。」

 とのメッセージを残し、訴外まゆ子が既婚者であっても秘密裏に交際を継続することを企図して連絡をとったのである〉

 むろん、真偽のほどは今後、裁判で争われるわけだが、河合弁護士は、妻との間に3女をもうけているから、仮に事実なら、W不倫ということになるわけだ。

 ところで、先に引用した訴状に「被告ら」とあったのにお気づきだろうか。被告は河合弁護士のほかにも2人おり、そのうちの1人である東証2部上場のベンチャー系不動産会社社長について、こう書かれている。

〈後日、被告桑田(仮名)は、素直に、訴外まゆ子が原告と婚姻した後に交際をし、性交渉を行ったことを認め、訴外まゆ子から「子供が欲しい」「中に出してほしい」等と言われた旨の供述をしている〉

 さて、この訴訟にいたるまでの経緯を少し遡っておくと、実は、これより前にまゆ子さんが山田氏を提訴していた。内容は「債務不存在確認請求」で、訴状によれば、要するに、まゆ子さんが自分の「不貞行為」について、元夫である山田氏への「損害賠償」の必要はない、と訴えたのだ。

 だが、7カ月後の17年8月、和解が成立した。そして「和解条項」には、

〈債権者(注・まゆ子さん)は、債務者(注・山田氏)に対し、両名の婚姻期間中、債権者が複数の男性との間で不貞行為に及んだと債務者が認識する不用意な行為があったことを認めこれを謝罪する〉〈債権者は、債務者に対し、本件解決金として金1千万円の支払義務があることを認める〉

 などと書かれ、こんな記述も見られる。

〈債務者は、債権者に対し、申立外高井誠(仮名)及び河合弘之に対し、訴訟外の交渉・和解をすることを除き、一切の法的措置をとらないことを確約する〉

 要は、まゆ子さんが慰謝料1千万円相当の「不貞行為」を認め、「相手」と目される人物の名前が記された、というわけである。

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