原発ゼロ「小泉純一郎」を操る「正義の弁護士」の下半身裁判

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記者を見るなり逃げて

 意外とセコイ河合弁護士だが、知人に聞くと、実に粋な男なのだそうで、

「ピンクのジャケットを着るなどオシャレで、ハーレーに乗ったり能を演じたりと多趣味。これまで相当稼いだので、反原発の映画を自ら監督して製作したときも、3500万円ほどの製作費をポンッと出したんです。また、自宅地下には100人は入るホールがあって、ビュッフェなど著名な画家の絵がたくさん掛かっています」

 これも粋人の趣味の一環か。2000年には「噂の眞相」が、経歴から明らかに河合氏とわかる「K弁護士」が、都内のマンションで夜な夜な高級コールガールを受け入れていた、という追跡レポートを掲載していた。もっとも当人は、どんな“証拠”を突きつけられても否定したようだが。

 さて、正義の弁護士は自身が被告である訴訟について、なんと答えるか。自宅を訪ねると妻が、

「今日は年に1回のお能の発表会で、その後は打上げなので時間がとれない、と本人が申しています」

 そこで河合弁護士の携帯に電話し、用件を伝えると、

「じゃあ、こっちもちょっと考えますので、また電話するかもしれません」

 と答えたかと思えば、すぐショートメールで、

「訴訟の件については訴訟外で話すべきではないのでお会いできません。取材御断りします」

 仕方なく、発表会を終えて能楽堂から出てきた河合氏に声をかけたが、記者の顔を見た途端、踵を返すので、裏側の楽屋口に回った。しかし、またもや記者を見るなり逃げてしまった。以前、某誌に(福島第一原発の)「あの事故で『逃げちゃいけない』と肚を決めました」と語っていたのに。

 すると翌日、くだんの訴訟の代理人から、

〈河合とまゆ子氏の間には不貞行為と評価される事実はなく、(中略)山田氏とまゆ子氏が婚姻関係にあったこと自体を知りませんでした〉

 などと書かれた、「警告書」なる物騒なファックスが届いた。河合氏も弁護士なのに、自分で答えないのは摩訶不思議である。

 原自連の会長である城南信用金庫顧問の吉原毅氏に、訴訟について知っているかどうか尋ねると、

「さすがに知らないです。河合先生はいかに原発を止めるかについて、エネルギッシュに頑張っていますが、それ以外の話は全然わからないんです。ただ、ほかの問題で反原発運動が後退するのは心外です」

 だが、少しして吉原氏から追加の返答があった。

「河合先生から電話があり、事実無根だというので、そこをはっきりさせて原発ゼロにエネルギーを注入していただきたいです」

 事実無根なら、胸を張ってそう主張すればいいのに、不思議な御仁である。そのうえ“身内”に泣きつくとはカッコ悪い。弱者の味方がそんな弱虫では、様にならないではないか。

週刊新潮 2019年5月30日号掲載

特集「『政財界の用心棒』が間男になって… 原発ゼロ『小泉純一郎』を操る『正義の弁護士』の下半身裁判」より

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