宮本勝昌46歳「昭和のゴルファー」の乱戦を制す

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 令和最初の男子ツアー「中日クラウンズ」が名古屋GC和合Cで行われ、“昭和の男”宮本勝昌(46)が通算12勝目を飾った。

「ここは、飛距離より経験やテクニックが求められる難コース。そのため、宮本以外にも昭和生まれのベテランが奮闘しました」

 とツアー記者が語る。

 例えば、御年62の尾崎直道が予選を通過。宮本の師匠である芹澤信雄(59)も7年ぶりに予選通過を果たしたほか、3年連続シニア賞金王のマークセン(53)や、レギュラーツアーと二足の草鞋を履く谷口徹(51)、先月シニアデビューしていきなり優勝を果たした手嶋多一(50)が追随した。

 上位にも“昭和のゴルファー”が顔を揃えた。来月50歳になりシニアの出場権を得る藤田寛之(49)と永久シード保持者の片山晋呉(46)は5位タイ、昭和で言うと58年生まれのグリフィン(35)も3位タイでフィニッシュした。

 極め付きはツアー未勝利の貞方章男(40)。最終日17Hまで宮本と並んでトップタイと健闘したが、最終18Hでダブルボギーを叩いて自滅。平成の世をまたいでの初Vは霧散した。

 一方、18Hで10メートルのバーディパットを沈めて劇的な勝利を収めた宮本は、試合後、

「やりました! 令和の最初の男になりましたよ!」

 と上機嫌ながらも、

「章男は落ち着いてプレーしてたけど、18Hで歩きながら“50センチのパットが1メートルに感じます”と。緊張してたんだな……。たぶん、今年優勝のチャンスが何回もありそうですね、彼は」

 と貞方を慰めた。

 昭和の男たちよ、令和の時代もナイスショット!

週刊新潮 2019年5月16日号掲載

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