令和が始まっても「平成31年」刻印の硬貨が大阪造幣局で製造中のワケ

ビジネス2019年5月16日号掲載

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 先月は何をやるにも“平成最後”と銘打てば、とにかく盛り上がった。ヤフオク!は今もその勢いが続いているようだ。中でも、硬貨がアツい。

 例えば、〈☆稀少☆平成31年5円黄銅貨 1ロール〉なんて出品があるのだ。ちなみに1ロールは50枚。本来、5円玉50枚で250円のハズだが、“平成31年”と刻印されているだけで、入札件数は55件、3万1027円で落札されているのである(5月14日現在)。

 ホントにそんなに“稀少”なの?

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 まず日本の硬貨がどのように製造されているかといえば、財務大臣が定める製造計画に従って、大阪の独立行政法人造幣局が製造。それを財務大臣が日本銀行に交付することにより流通している。同様に紙幣は、東京の独立行政法人国立印刷局で印刷されている。。

 その製造計画は例年、財務省が年度初めに発表しているが、今年度(4月~来年3月)の計画は以下の通りだ。

 500円:2億700万枚
 100円:3億7369万枚
 50円:8200万枚
 10円:2億7500万枚
 5円:5600万枚
 1円:100万枚

 結構な枚数である。もちろん、そのうち「平成」は4月のみ。だとすれば、平成31年度に平成と刻印された硬貨は、たったひと月しか製造されないことに?……ならば確かに稀少かも。財務省に聞いてみると。

「もちろん平成31年刻印の硬貨は、1月から製造されています。ただ、あくまで市場の流通量を勘案して出した計画であり、このうち平成31年が何枚で、令和元年刻印のものが何枚製造されるかは、我々にもわかりません。造幣局では年別の製造枚数のデータがありますので、そちらのほうで聞かれたらいかがでしょう」(財務省理財局国庫課通過室)

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