「回らない回転寿司」がブーム!? “特急レーン”導入でこんなにあるメリット

企業・業界2019年5月14日掲載

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元気寿司がトップランナー

 国語辞典の『大辞林』(三省堂)は、「形容矛盾」の具体例として「丸い三角」と「熱い冷水」を挙げている。では「回らない回転寿司」はどうだろうか?

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 回転寿司の大手チェーンで、「皿に載った寿司が、レーンで回転しない店舗」が増加傾向にあるという。そこで大手5社の動きを表にまとめてみた。ご覧いただきたい。

 くら寿司だけは“脱回転”の動きが鈍いようだ。しかし残りの4社を見てみると、アプローチの方法は2種類あることが分かる。経済担当の記者が解説する。

「『はま寿司』、『かっぱ寿司』、『元気寿司』の3社は、一部の店舗で回転レーンを廃止し、来店者に直接、寿司を運ぶレーンに切り替えています。回らないので『特急レーン』や『ストレートレーン』と呼ばれていますが、タッチパネルで注文し、寿司の載った皿が自動的に目の前まで運ばれてくるのが一般的です」

 普通の寿司屋とは違い、職人に声をかけるわけではない。ここが1つのポイントだろう。「本物の寿司屋は敷居が高い」と考える層は、依然として少なくないのだ。

「一方の『スシロー』は、従来型の店舗は回転レーンを存続させています。それとは別に子会社に“回らない回転寿司”を経営させており、こちらはレーン自体が存在しません。都内に店を構える『杉玉』は居酒屋に軸足を置き、『スシローコノミ』は持ち帰り寿司とイートインの折衷に近い業態です。やはり普通の寿司屋とは一線を画しています」(同・経済担当記者)

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