「元号」は日本人の名前にどう影響を与えたか 大正元年生まれの男の子1位は“正一”

社会 2019年5月6日掲載

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 新天皇陛下が5月1日に即位された。そして「平成」は終わり、「令和」へ。最初の「大化」から数えて248番目の元号だ。新元号を記念する菓子や衣類、雑貨などが次々と発売されているのは、新聞・テレビの報道でご存知のとおりだが、それとは別に注目すべきは、これから数年の子供の命名だ。過去、日本人の名前と元号には深い関係があった。(文/高堀冬彦 ライター・エディター)

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 元号を使用しているのは世界で日本だけ。それもあり、昭和のころから「元号不要論」の声が左派系文化人などの間から上がり続けている。

 だが、NHKが今年4月上旬に実施した世論調査の中で、「元号と西暦のどちらを多く使うか」と尋ねたところ、「元号」が38%で「西暦」が21%、「同じくらい」が36%。元号を使う人や併用する人のほうが西暦派の人より多数派だった。

 また、警察庁が平成30(2018)年、運転免許証の有効期限の表記を元号から西暦にあらためようと考え、パブリックコメント(意見公募)を実施したところ、「反対」や「元号と西暦の併記を望む」という声が続出。結局、併記することに。今年3月以降、コンビューターシステムの改修を終えた都道府県から順次、併記に移行している。

 645年の大化から始まった元号。長い歴史があり、文化とも言えるだけに、そう易々とは日本人と切り離せないのではないか。

 過去の子供の命名について考察しても、そう思える。我が子の名前には、親の願い、思いが込められるものだが、子供の名前には意外なほどに元号が使われてきたのだ。

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