ファミレスの「脂質」を比較検証 目安の5倍! 驚愕商品はバーミヤンの「担担麺」

食・暮らし週刊新潮 2019年4月4日号初出/2019年5月5日掲載

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元凶「脂質」を比較検証 食べてはいけない外食チェーン(1/2)

 今どき「男は仕事、女は家庭」なんて超時代遅れ。共働きが当たり前だが、それは外食のお世話にならざるを得ないことを意味している。しかし、我々の胃袋を支える外食チェーンのメニューにはさまざまな問題が潜んでいて……。今回と次回では「脂質」を総点検!(以下は「週刊新潮」4月4日号掲載時点の情報です)

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 冬の間、肩にのしかかり、背中を丸めさせてきたコートを脱ぎ去って、家族で外へと飛び出す。花を愛で、風に遊ぶ休日。そんな麗(うら)らかな一日の締めくくり、あるいは休憩時に、ファミリーレストランなどの外食チェーンが食で彩りを添えてくれる。

「小確幸」

 村上春樹は、小さいけれど確かな幸福をこう名付けた。日々の世知辛い生活を一時忘れ、行楽日和に一家で外食を楽しむ。この幸せのありようこそ、小確幸と言えよう。ささやかながら、確かな手触りを伴った庶民の「夢」の場。だが、そこで供される食事が「悪夢」への入り口だったとすれば、これ以上の皮肉はあるまい――。

 これまでお届けしてきた〈食べてはいけない「外食チェーン」〉では、休日の家族にとっては憩いの場であり、また平日の勤め人にとっては「台所」となっている外食店のメニューに潜む注意すべき点を紹介してきた。

 まずは胃がんなどのリスクを増大させる「塩分過多」のメニュー。次に肥満への一本道が用意されている「高カロリー」の商品。そして今回と次回は、「脂質」に着目してメニューを取り上げることにする。

「脂質は、炭水化物、たんぱく質と並ぶ三大栄養素のひとつです」

 と、横浜創英短大の則岡孝子・名誉教授(栄養学)が解説する。

「炭水化物とたんぱく質が1グラムあたり4キロカロリーであるのに対し、脂質は1グラムあたり9キロカロリーと高エネルギー。消化、吸収に時間がかかるので腹もちがいい。適量であれば、満腹感が得られて過食を防いだりする良い面もある。しかし、摂り過ぎると、血液中の中性脂肪と悪玉コレステロールであるLDLコレステロールを増加させ、肥満や動脈硬化、心筋梗塞などの引き金になります」

 脂質の過剰摂取によって太ってしまうと、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)の「肥満が招く三大疾患」のリスクが高まり、日本肥満学会の報告によると、痛風、脳梗塞、脂肪肝等々、11もの関連疾患が誘発されるという。

 このように、脂質は「悪夢」どころか「死」さえ招きかねない要素を孕(はら)んでいるわけだが、1950年当時、日本人の1日の平均脂質摂取量は18グラムだったのに対し、2010年には54グラムと、実に60年間で3倍にも膨らんでいる。その要因のひとつとされるのが外食で、

「脂質は腹もちに加えて、味にもコクが出て食感も滑らかになるため、コストパフォーマンスを重視する外食のメニューは、どうしても脂質過多になりがちです」(同)

次ページ:脂質超過の「外食」メニュー(ファミレス編)

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