「食べてはいけないレトルト食品」ランキング カレー、パスタソースに注意!?

ライフ 食・暮らし 週刊新潮 2019年2月7日号初出/2019年4月29日掲載

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食べてはいけない「超加工レトルト食品」リスト

 そこで本誌はスーパーの売り場で実際に確認した商品で、「超加工用添加物」が多い順にワーストランキングの形式でまとめた。これまでに取り上げたパン、冷凍食品に続き紹介するのは、食卓でもお馴染みのレトルト食品だ。さっそく掲載のリストをご覧いただこう。消費量が多く、今や国民食となったレトルトカレーが目立つが、1位は日清フーズの「マ・マー クリーミーカルボナーラ」で、添加物等の数は12もある。2位はハインツ製のパスタソースが続くが、これらには共通して発色剤、いわゆる亜硝酸ナトリウムが用いられている。件の論文では〈亜硝酸ナトリウムを含む肉を焦がしたり煮すぎたりすると発がん性のあるニトロソアミンが生成される〉と、その安全性に疑問が呈されている添加物だ。

 もうひとつ特に注意すべきは、上位にランクしたレトルト食品に使用されている「乳化剤」である。成分表示で何気なく目にしている方も多かろうが、その実態はほとんど知られていない。

なにを食べたらいいの?』(新潮文庫)の著者で「加工食品診断士協会」代表理事の安部司氏が解説する。

「乳化剤は水と油など、性質の違う二つのものを混ぜ合わせる働きをします。クリームソースなどがメインの乳製品系のレトルト食品は、クリームだけではコストがかかるため、一部を植物性油脂でおぎなう。その過程で乳脂肪と混ぜ合わせるために、乳化剤は欠かせません」

 確かにリストにあるパスタソースの多くに乳化剤が入っており、「クリーム」を謳う商品名が目立つ。

「乳化剤といっても、既存添加物の植物レシチンなど数十種類が存在します」

 そう話すのは、厚生労働省第8版食品添加物公定書検討会構成員で元鈴鹿医療科学大学薬学部客員教授の中村幹雄氏である。

「添加物の具体的な表示が義務付けられていないため、消費者は何が入っているか分からないのが問題です。長年使われてきた既存添加物の中には、安全性チェックが不十分な物も少なくない。毒性試験を行えば、かなりの数で発がん性が指摘されると危惧しています」

 どういうことか。その実態を中村氏が続けて明かす。

「既存添加物の安全性試験は開発企業が行うので、1%に満たない低濃度のサンプルを出す場合があるのです。私たちの研究チームが、既存添加物であるアカネ色素の毒性試験を高濃度のサンプルで再度行った結果、腎臓への発がん性と遺伝毒性が判明して、使用禁止となったこともありました」

 EUの安全性評価は添加物の最大濃度で実施、最低でも20〜30%で行うことが義務付けられていると聞けば、一層不安が募る。

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