紅蘭が語った「私が未婚の母を貫く理由」、父・草刈正雄の胸中やいかに?

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「草刈姓を守るから」

 未婚の母を貫くと宣言した彼女。その理由を質すと、

「私は“草刈紅蘭”という名前に存在意義を見出してきたので、姓が変わることには10代の頃から抵抗がありました。加えて、2015年に弟の雄士が事故で亡くなったんですね。残されたのは私と妹だけで父にはきょうだいもいません。このままでは“草刈”の姓が無くなってしまうな、と」

 そこで、息子を亡くして落ち込む父に紅蘭は、

「初めて“私が草刈姓を守るから”と口にしました。父は何も言わずに頷くだけでした。でも、きっと喜んでくれたと思います。今回、妊娠が分かった時も考えは変わりませんでしたね」

 米兵だった草刈の父親は朝鮮戦争で戦死し、その後は母親が女手ひとつで彼を育て上げた。無論、紅蘭の言葉は嬉しかったに違いない。が、母の苦労を思い起こせば、愛娘がシングルマザーになることを手放しで喜べただろうか。

「入籍しないことについてはRYKEYの家族にも色々と聞かれましたけど、最後は理解してくれた。成長した娘に“なんでパパと籍を入れないの?”と聞かれても、きちんと説明するつもりです」

 ひとまず草刈姓が「散る」危機は去ったが、お家存続には困難がつきもの。そのことを誰よりも知る「父上」の胸中や如何に。

週刊新潮 2019年4月18日号掲載

ワイド特集「散るぞ悲しき」より

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