みのもんた・三田佳子かかりつけセレブ病院が破綻! 理事長夫人に私的流用疑惑

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ファクタリング

 さいたま記念病院も東京ハートセンターと同じく、遠藤理事長、容子常務理事という体制で、そこに小学館の子会社からの3人が理事として名を連ねたという。

「理事長夫妻と共同歩調を取ってきた小学館の子会社ですが、東京ハートセンターから家賃の支払いが滞るようになったことなどを契機に、さいたま記念病院の経営状態の調査に乗り出しました。そこで判明したのは、容子夫人が病院の正式な銀行口座とは別の銀行口座を勝手につくって、病院の資金を私的に流用していることだったのです」(同)

 本来、病院の診療報酬は診療月の2カ月後に、社保や国保から振り込まれる仕組み。ただ、「ファクタリング」と言って、その振り込み予定分の診療報酬を担保に、金融機関から融資を受けることができる。診療報酬を前倒しで現金化し、タイミング良く設備投資や運転資金などに回すことが可能になるのだ。

「さいたま記念病院の場合、月々の診療報酬収入は2億円前後になります。実は、容子さんはその4カ月分、約8億円をファクタリングし、自分がつくった口座に振り込ませていたのです。しかも、ファクタリングの理由付けのために、エレベーター修理や外壁工事、さらにCT検査機などの架空伝票を作成し、その設備投資の資金を得るためであるかのように装っていました」(同)

 そのうえで、容子夫人は手にした診療報酬収入4カ月分のうち、さいたま記念病院の正式な口座には1カ月分だけを振り込み、金融機関への返済に充てていたという。

「それ以外の残りは、別口座にプールされ、容子さんが好き勝手に使っていたと見られています。そして、翌月、翌々月もファクタリングを続け、1カ月分だけを返済するという方法を繰り返し、診療報酬の“先食い”をしていったわけです。当然、いずれ破綻することは避けられません」(同)

 調査の結果、容子夫人の別口座には、ファクタリングによって金融機関からトータルで約35億円が入金されていた。そのうち、診療報酬収入を本来得るべきさいたま記念病院には、29億円余りが戻されていたのである。

 ここで問題になってくるのは、その差額。

 要するに、5億円近い金額を容子夫人が私的流用した疑いが持ち上がったのである。

(2)へつづく

週刊新潮 2019年4月18日号掲載

特集「『みのもんた』『三田佳子』困惑! 『セレブ病院』破綻は『理事長夫人』の過ぎたるシャネル」より

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