美人卓球選手、浜本由惟がオーストリアに活路を見出すワケ

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「スポーツは国境を越える」と言うが、ときにスポーツ選手も国境を越える。

 2016年全日本卓球ジュニア女王の浜本由惟(20)が、来る国際大会でオーストリア協会所属としてエントリーしていることが判明した。

「年に数人しか入れないJOCエリートアカデミーに選ばれるほど、将来を嘱望されていた選手。17年度までは日本協会の強化指定選手でした」

 と大手紙卓球記者が語る。

 元バレーボール選手の日本人を父に、中国出身の元卓球選手を母に持つ浜本は、身長175センチのすらりとした体型で、モデルもこなす美貌の持ち主。昨年発足したTリーグのイベントでも露出が目立つ。

 もっとも、実力は、17年に世界ランク16位になったものの、現在は104位。日本人14番手に落ち込んだ。

「二つ下の“みうみま”のみならず、さらに下の世代にも抜かれ、日本代表として五輪に出る目はなくなったと判断したようです」

 五輪や世界選手権で戦うことが許されるのは、選ばれし者のみ。選ばれざる者の面前には“国”という壁が立ちはだかる。

 04年アテネ五輪体操で団体総合の金メダルを獲得した塚原直也は、オーストラリア国籍を取得して五輪を目指したが、結局出場することは叶わなかった。一方、お笑いタレントの猫ひろしは、カンボジア国籍を取得して16年リオ五輪マラソンに出場を果たしている。

 卓球界では長らく中国人が日本に帰化して五輪を目指していたが、今の日本は中国を脅かす存在にまでレベルアップした。とはいえ、

「その逆の流れが生まれるとは……。協会幹部も事態を把握しておらず、ただただ驚いていました」

 浜本が所属するTリーグ・木下アビエル神奈川の劉燕軍監督は、オーストリアの代表監督でもある。

「いずれ国籍を取得し、同国代表として五輪を目指すのでは。東京は時間的に無理でも24年パリ大会なら可能性がなくもない」

週刊新潮 2019年4月18日号掲載

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