小学生でバルサにスカウトされた「神童」久保建英、次は3段飛び級か

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 十で神童十五で才子二十過ぎればただの人――さて、彼はどうか。

 小学生で名門バルセロナにスカウトされ話題となった久保建英(たけふさ)(17)のことだ。

 サッカーライターが語る。

「2015年から日本に帰国しプレーしています。もちろん同世代と比べたら上手いのですが、正直なところだんだんと“ただの人”になりつつありました」

 17年にFC東京で歴代3位の年少記録でJ1リーグデビューしたものの、レギュラー定着には程遠く、昨年は横浜F・マリノスにレンタル移籍に出された。だが、

「この挫折で一皮むけた。今季はFC東京に戻り、レギュラーに定着。リーグ2位(4月6日現在)の原動力になっています」

 輝きを取り戻したのは、

「体幹トレーニングの成果。たしかに、以前は大柄の相手にぶつかられたら簡単に倒れてしまいましたが、今季は倒れない。体の線も太くなりました」

 3月にミャンマーで行われたU-23アジア選手権予選でも牽引役となっている。

「芸術的なフリーキックを決めていましたね。実はいま、A代表には絶対的なフリーキッカーがいないのです。特に左のフリーキッカーは名波浩、中村俊輔、本田圭佑と続く日本の伝統芸。左利きの久保は既にその域に達しており、招集されてもおかしくありません」

 実現すればU-18代表からU-20、U-22と3階級を飛び越える快挙となる。

 ホップ、ステップ、ジャンプだ、クボタケ!

週刊新潮 2019年4月11日号掲載

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