スプーン曲げ「ユリ・ゲラー」のショー魂 超能力でEU離脱阻止!?

エンタメ 週刊新潮 2019年4月4日号掲載

  • ブックマーク

 英国のEU離脱は迷走を続けている。そこに、なつかしのあの人が口を挟んできた。スプーン曲げで一世を風靡したユリ・ゲラー(72)だ。メイ首相宛てのメッセージをフェイスブックに投稿し、超能力でEU離脱を阻止すると訴えた。未だ、ショー魂は健在のようである。

 英国は、国民投票でEU離脱を一旦は決めたものの、現在は離脱派と残留派が拮抗。メイ首相は厳しい政権運営を迫られている。

 その最中、超能力者を称するユリ・ゲラーが21年にわたる付き合いがあるというメイ首相に、フェイスブックでメッセージを送った。

 曰く、〈私はあなたを敬愛していますが、EU離脱へ導こうとしていることは認められません。あなたを尊敬しているからこそ、私はテレパシーによってあなたが行おうとしていることを止めてみせる〉〈私が劇的な行動を起こす前に、まだ引き返せるいまの段階で一連の手続きを止めてほしいと、こうしてあなたに訴えかけている〉。

 そして、最後は、

〈いま、イスラエルに住んでいる身であっても、私は変わらずに英国民であり、国と国民のことを心から愛しています。私の力と愛をあなたに〉

 と結んでいる。

 そもそも、ユリ・ゲラーは1970年代半ば、当時の人気番組「11PM」や「木曜スペシャル」に登場し、スプーン曲げや時計の針を念力で動かすところを見せ、日本に超能力ブームを巻き起こしたお馴染みの人物。

 芸能記者によれば、

「2年ほど前にも、日本のバラエティ番組に出演し、超能力を使って1件あたり1億円の報酬で油田を見つける仕事をしていたと明かしていました。そうした儲けで、ロンドン近郊にある21億円の豪邸に住んでいたとか。現在はイスラエルで、ユリ・ゲラー慈善財団を立ち上げ、子どもたちのための活動に取り組んでいるそうです」

 ともあれ、ユリ・ゲラーのEU離脱阻止のメッセージは効果があるのか。

 英国在住で国際ジャーナリストの木村正人氏に聞くと、

「こちらでは、ユリ・ゲラーはビッグマウスで目立ちたがり屋のショーマンという扱いです。本来なら、彼の意見に耳を傾ける人はなかなかいない。ですが、現在、英国は事実上の無政府状態。メイ首相には解決策もないため、国民はユリ・ゲラーの超能力に縋ってでもEU離脱問題を解決したいくらいではないでしょうか」

 スプーンのように、国民投票で決まったEU離脱の大方針を曲げられるか。

ワイド特集「櫻の樹の下には」より