昨年最下位の「阪神」、順位予想が“1番当たる”と評判の野球評論家が今年を占う

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 デイリー新潮は3月21日、「最も当たる評論家」の異名を持つ野球評論家・小田幸平氏のセ・リーグ順位予想を掲載し、巨人の2019年シーズンを展望した。

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 その記事に掲載した、小田氏の今季と昨季の予想を振り返っておこう。

 昨季の予想ではセパ両リーグで、それぞれ優勝を含む4チーム、計8チームの順位を的中。違っていたのはセではヤクルトと巨人、パでは日ハムとオリックスの順位が入れ替わっていただけで、ほぼパーフェクトと言える内容だった。

 そんな小田氏が、今季セ・リーグの優勝チームとして予想したのが広島。そして巨人と並ぶ人気球団の阪神は5位と厳しい見方をしている。

 改めて阪神の人気を確認しておこう。NPBがまとめた2018年の球場入場者数を見ると、セパを併せた12球団で、1位は巨人で約300万人。2位は阪神で約289万人となっている。

 また2008年、ネットメディア「RBBTODAY」は「日本のプロ野球ファンは微増、1位は阪神ファンで1100万人」との記事を掲載した。「阪神ファンが1位」という数字は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングなどが行った市場調査が元になっている。

 そして、ここ数年の成績も、決して悪くはない。13年から18年までの6シーズンでクライマックスシリーズ(CS)には、

◇13年・2位
◇14年・2位
◇15年・3位
◇17年・2位

 と4回も進出している。だがその分、優勝を逃したことも目立つ。あと一歩、という状況が続いている。

 人気が高く、それなりの実績も残している阪神だが、小田氏の今期予想は5位。その理由を小田氏は、「藤浪晋太郎くん(24)の現状が、阪神を象徴しています」と指摘する。

「藤浪くんは『志願して2軍落ち』とスポーツ紙に報じられました。しかしながら、彼の才能と潜在能力を考えたら、2軍にいることは許されません。1軍にしがみつき、復活の2ケタ勝利を目指すべきですし、彼にはそれができるはずです。2軍を選ぶという消極的な姿勢と、それを許した首脳陣の判断は、大きな疑問があると言わざるを得ません」

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