フジ夕方4時「上沼恵美子」の次は「やすとも・友近のキメツケ」 奇天烈な放送のナゾ
火曜の夜を明け渡す
「自社制作でない……」というのが、さらにフジの混迷ぶりを露わにしている――と言うのは、とあるローカル局関係者だ。
「カンテレさんは火曜夜8時に『やすとも・友近のキメツケ！』を放送していますが、この番組は昨年4月にスタートしました。フジ系列のテレビ局は、火曜夜8時には『潜在能力テスト』を放送しているのですが、昨年4月にカンテレだけがネットを外れたんです。実に57年ぶりのことで、そこからカンテレは独自の番組を作り始めたという次第。東京キー局がゴールデン枠をローカルに開け渡すだけでもあり得ない話ですが、その番組を東京キー局が遅れて放送するなんて……」
現在、フジ系列の火曜日は、夜8時からの「潜在能力テスト」に続いて、夜9時からは「後妻業」が放送されている。これもまたカンテレ制作のドラマ枠となっている。
「火曜夜9時の枠って覚えてますか？ かつてはフジが制作していたドラマ枠で、『踊る大捜査線』はじめ『古畑任三郎』の第3シリーズ、『救命病棟24時』、『ナースのお仕事』などなど、全盛期のフジを支えた“月9”に劣らぬ“大ヒット枠”だったんです。それがカンテレに明け渡されたのは、16年10月期の『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』から。これもまた50年ぶりのことと、業界では話題になりました。カンテレでは今、火曜日の夜7時から夜11時半まで、自社で制作してた番組を放送しているんです」（同・ローカル局関係者）
夜7時からは「ちゃちゃ入れマンデー」で、東野幸治らが出演するローカル番組（月曜から配置換えされた番組だがタイトルはそのまま）。
夜8時からが「やすとも・友近のキメツケ！ ※あくまで個人の感想です」。
夜9時からがドラマ「後妻業」。
夜10時からは「有吉弘行のダレトク!?」。
夜11時からは「セブンルール」で、いずれもカンテレ制作の番組だ。
「東京では『ちゃちゃ入れ』と『やすとも･友近のキメツケ！』以外はカンテレ制作の番組を放送していますが、時間帯は異なるものの、さらに『やすとも･友近のキメツケ！』も加わったということになります。フジは何を放送しても当たらず、編成もダッチロール状態とまで言われるが、まさにそれを象徴するような話です」（同・ローカル局関係者）
[2/3ページ]
