無駄削減の公約どこへ「小池都知事」の浪費癖 「押切もえ」で客寄せも…

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“わずか11人”

 小池都知事の無駄遣いは他にもある。

 都庁詰め記者が解説する。

「待機児童ゼロを公約に掲げて当選した小池さんは、子育て問題には敏感。そこで、目玉政策としてベビーシッター補助を打ち出し、約50億円の予算を計上しました。ところが、ベビーシッター事業者の募集などに時間がかかり、また、親の直接の申し込み先となる区市町村との調整が不十分な状態でスタートさせたため、当初の利用見込み1500人に対し、現段階での申し込み人数はわずか11人です」

 杜撰としか言いようがないのである。

「小池さんの予算の付け方を見ると、単にマスコミに取り上げられることを意識し、パフォーマンスをしているだけのように見えてしまいます」

 と、政治アナリストの伊藤惇夫氏が指摘する。

「彼女は、目新しさのある政策が好きなのでしょうね。しかしながら、これまで彼女が主張してきた、例えば道路の無電柱化にしてもなかなか進んでいませんし、さらに、満員電車ゼロを目指すとして“2階建て電車”の導入も提案していましたが、それも実現は望み薄。結局、小池さんは人気取りの政策を思いつきで唱えているに過ぎません」

 小池旋風いま一度とばかりに、相変わらず大衆ウケを狙った都政運営を続けているというわけか。

週刊新潮 2019年2月28日号掲載

ワイド特集「栄光の代償」より

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