「ジャガー横田」長男の受験番組の“広告効果” 倫理的リスク指摘も

エンタメ 芸能 週刊新潮 2019年2月21日号掲載

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「頑張った」「感動した」という声が、プロレスラーのジャガー横田(57)と外科医の木下博勝氏(51)の長男、大維志(たいし)君(12)に寄せられている。日本テレビが彼の中学受験に密着しての反響だが、どうもオトナの損得が見え隠れして。

 テレビの密着企画は数あれど、こうもプライバシーが晒されるのも珍しい。

 昨年9月から今月11日まで、朝の情報番組「スッキリ」で8回放映され、今月9日には特番も組まれた内容を簡単に説明しよう。

 9歳までインターナショナルスクールに通っていた大維志君の志望校は〈偏差値71の超難関校、広尾学園〉だが、首都圏模試の偏差値は当初40。そこで家庭教師のトライから選り抜きのプロ家庭教師が派遣され、受験まで付きっきりで合格を目指すというわけ。

 以後、勉強風景から広尾学園を訪れた様子、模試の偏差値までが晒された。ちなみに、偏差値は46までは伸びたものの、目標には遠いまま受験に突入したのだった。しかも、

「首都圏模試は難関校志望者があまり受験しないので、偏差値が高く出る。中学受験塾SAPIXの偏差値では、大維志君が志望した広尾学園の医進サイエンスは59です」(塾関係者)

 大維志君の“頑張り”が生々しく映し出され、感動する視聴者がいたのも頷けるが、教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は昨年、日テレから出演を頼まれ、断ったという。

「“残り半年弱、トライのカリスマ講師が指導して広尾学園への逆転合格をめざす”と説明を受けましたが、なぜ志望校が広尾学園一択なのか。世の中学受験生は小4から塾に通って厳しい勉強に耐えています。半年で逆転できるほど甘くありません。もし大逆転合格すれば“茶番”といわれ、不合格で別の学校に通うことになれば、その学校は“広尾学園に落ちた子が通う学校”という不名誉な印象をもたれてしまいます。また、なぜ中学受験専門塾でなくトライなのか。こうした点に大人の力学を感じ、子供の受験を商業的なネタにすることに、倫理的なリスクを感じたのです」

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