「ジャガー横田」長男の受験番組の“広告効果” 倫理的リスク指摘も

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第1、第2志望全滅

 日本テレビの広報部は、

「“自分の姿を客観的に見ることで自分を奮い立たせたい”というご本人の気持ちについて、ご両親も含めて繰り返し番組で確認」

 しながら放送し、

「志望校の選択については本人の強い意志です」

 と回答。また、広尾学園の金子暁副校長によれば、

「メディアの取材に関して、本校での活動、生徒の活動を伝えてくれる取材に関しては、可能なかぎり受け入れるようにしています」

 とのこと。同校は女子校をリニューアルして共学化、短期間に難易度が急上昇している。テレビで「超難関校」と連呼された“広告効果”は計り知れないが、

「受験生が“そんなに難しいならやめておくか”と思う可能性を危惧している」

 と金子氏。またトライグループは、「ご家庭からの依頼」を受け、「他塾と併用してご利用いただくことになった」と答えた。だが、さる日テレ関係者によれば、

「『スッキリ』のスポンサーであるトライの協力で受験をバックアップしたのです。トライの宣伝になるし、あそこの敏腕家庭教師を頼めば月50万円くらいかかるので、ジャガー横田一家は大助かり。ちなみに、トライの二谷友里恵社長の娘は日テレの社員です」

 結果は、1月に併願校に合格したが、広尾学園は若干入りやすい本科に志望を変え、2月1日から3回受けて全滅。第2志望校も3戦全敗。最後に父親の「成功体験を」という提案で急遽受けた、偏差値的に妥当なT中学に合格したが、

「そこは英語と算数での受験で、トライで国算理社を特訓した意味はあったのか。でも、番組で“トライ”と連呼され、宣伝にはなったはず」(先の塾関係者)

 ジャガー横田に「お疲れ様」と伝えるべく声をかけたが、取材の趣旨を伝え終わる前に手で追い払われてしまった。さて、芸能事務所にも所属する大維志君、父に倣って医師になるという夢を実現できるだろうか。しかし、タレントになるなら顔と名前を売るよい機会になったかな。

週刊新潮 2019年2月21日号掲載

ワイド特集「女心と冬の風」より

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