お婆ちゃんの原宿「とげぬき地蔵」豆まき中止騒動 住職と商店会が対立
東京は巣鴨の「地蔵通り商店街」といえば“お婆ちゃんの原宿”として知られ、日本を代表する商店街である。その地蔵通りに鎮座する「とげぬき地蔵尊」こと高岩寺を中心に、お婆ちゃんたちも眉をしかめる、刺々しい諍いが起きていた。
速報母グマを駆除された「子グマ」が「冬眠できない」“衝撃”の理由 「街中を徘徊する幼獣」に襲われないためには
速報高市首相に3000万円寄付した謎の宗教法人「神奈我良(かむながら)」の実態とは 専門家は「実態が不透明な法人が大金を捻出しているのは不可解」
高岩寺の節分豆まきは、昨年この世を去った樹木希林をはじめ、萬田久子、和泉元彌といった芸能人がゲストとして豆をまくことでも知られる。ほぼ毎年テレビに映る恒例行事だ。その豆まきが、今年は“中止”になっていた。
〈長年お楽しみいただいたお客様 どうぞご了承くださいませ〉
1月の下旬から、こうしたお知らせが商店街の各所に貼られたものの、理由は誰にも分からない。訝しがるお婆ちゃんたちを横目に、
「住職と地蔵通り商店街のあいだの長年の確執が、ニッチもサッチもいかなくなった。それが原因ですよ」
と、地元の事情通が話す。
「商店街メンバーは『巣鴨地区街づくり協議会』という会を作っています。この会はもともと、商店街と交差する白山通りの拡幅計画にあわせ、街のあり方を考える会でもある。昨年暮れに会が『巣鴨フォーラム』という街づくりの会合を開こうと、案内のチラシを配ったのですが……」
このチラシが、高岩寺の住職の目に触れた。
[1/2ページ]


