親世代とは様変わりした就活事情 無名校卒でも逆転可能な“クローズド市場”の戦い方

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上位校、院生、エンジニア志望などに特化

 このような“クローズド採用チャネル”は、何も旧帝大や早慶上智など上位校だけに特化しているわけではありません。大学院生に特化した「アカリクWEB」や体育会系学生専用の「アスリートプランニング」、エンジニア志望専用や、留学生専用など。これらのサイトで学生を募集している企業は、入り口段階で学生を細分化して採用の効率を高めようとしているのです。

 最近、企業の採用担当者は「脱ナビ」という言葉を口にします。「リクナビ」「マイナビ」ではなく、クローズド採用チャネルを重視するという考え方が主流になりつつあるのです。

〈クローズド採用にもさまざまなチャネルがある。〉

 若い社員をリクルーターに仕立て、大学の後輩たちを勧誘させる「リファラル採用」。実際に採用した社員の後輩ですから、その資質はある程度担保されています。逆に、学生から先輩社員に連絡を取る「OB訪問」も、同じ理由で近年になり再評価されています。

 インターン制度もクローズド採用の一種です。

「ワンデー・インターン」など、大手企業の青田買いの隠れ蓑になっている“偽物のインターン”は論外ですが、アメリカなどでは当たり前の、採用と直結した“本物のインターン”は、リファラル同様、採用効率が良いので、今後、ますます盛んに行われるでしょう。

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