「東京五輪」チケットはどれが買い? 2500円から13万円、タダ観戦も…

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2500円でドラマを

 五輪を生で観戦するなんて、多くの人には一生に一度のこと。ゆえに「日本人の応援というより、五輪ならではの体験をしたい」という方もいるだろう。

「となると、“五輪の華”陸上男子100メートル決勝かな。あの10秒間は、現場に行った人しか知りえない独特な雰囲気。ボルトが引退してしまったのが残念ですが、代わりにニューヒーロー誕生の瞬間に立ち会える。桐生祥秀(23)ら日本人が走る可能性もあります」

 決勝A席の価格は、開閉会式(30万円~1万2千円)を除くと全競技で最高額の13万円。だが、

「むしろE席5800円がおすすめ。選手は米粒ほどにしか見えませんが、8万人の観衆が一斉にフラッシュをたく、圧巻の会場全体を俯瞰してほしい」

 同じく“五輪の華”である男子マラソンも、

「1964年東京五輪を観た人の多くが“円谷幸吉のゴールに一番感動した”と言います。日本男子は記録更新が相次ぎ好調です。もしかしたら、全競技中最安値のC席2500円で歴史的ドラマが観られるかも」

 ……と、いろいろ紹介したが、実は日の丸掲揚が拝めそうで、かつ断トツでコスパの良い競技がある。

「競歩です。男子50キロの荒井広宙(ひろおき)(30)はリオ五輪銅メダリストで、直近の17年世界選手権は2位。競歩はなんとチケット不要、つまりタダで観戦できるんです」

 ただし、炎天下で4時間弱、応援し続ける体力と気力が必要である。

 くれぐれもご自愛あれ。

週刊新潮 2019年2月14日号掲載

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