細野豪志の“自民党入り” 去りゆくプリンスへ「贈る言葉」

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忘れられなかった権力の味

 それが暗転するのは、2017年。憲法改正に対するスタンスを巡って党と対立し、離党。続いて小池新党「希望の党」に参画したものの、

「民進党との合流の際、“三権の長を務めた方は参加をご遠慮いただく”と述べ、同志たちから大反発を招きました。結局、これが党分裂の原因のひとつとなりました」(政治部デスク)

 総選挙で「希望」が惨敗した後は、後継の国民民主党に参加せず、無所属に。そしてこの1月、事実上の自民党入りを果たしたのだ。

「権力の味が忘れられなかったということでしょう」

 とは、さる政治ジャーナリストの解説である。

「彼は選挙に強いですから、無所属でも当選は出来る。しかし、国会では何も出来ません。常に日の当たる場所にいた彼には、耐えられるものではありませんでした。そんな時に手を差し伸べたのが二階幹事長です」

 二階氏が、野党からこぼれ落ちたメンバーを次々引き込み、派閥を拡大してきたことはよく知られている。

「細野さんの有力後援者に、田中角栄さんの元秘書がいます。この人が旧田中派出身で旧知の二階さんに、細野さんを紹介した。二階さんとしては、断る理由は何もありません。話はとんとん拍子に進んだようです」(同)

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