意外に効果? “抗インフルラーメン” 麺屋武蔵と薬科大コラボ

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 寒風吹きすさぶ今日この頃。今年もインフルエンザの季節がやってきた。

 予防接種に高機能マスク、ウィルス除去装置と、巷の人々はインフルエンザ対策に余念がないが、今般、そこに投じられた新たな商品が話題を呼んでいる。

 その名も「インフルエンザ対策ら~麺」。

 開発したのは、都内で15店舗のラーメン店を経営する「麺屋武蔵」と日本薬科大学のコンビである。

「ラーメンといえば不健康な食べ物というイメージがありますが、それを払拭したかったんです」

 そう話すのは、麺屋武蔵の矢都木二郎社長だ。

 実は、薬科大と麺屋武蔵のコラボはこれが初めてではなく、

「昨年の2月には花粉症、7月には日焼け対策のラーメンを発売して、今回はコラボ第3弾。2月11日まで1日20食限定で、神田の『麺屋武蔵神山』で販売しています」(同)

 もちろん、西洋医学的な効能があるわけではないが、薬科大の担当者は、

「うちは日本で初めて漢方薬学科を設置した大学で、今回は、薬膳を担当する棚橋伸子特命講師の監修のもと、免疫力が高まる食材をふんだんに取り入れました」

 と、太鼓判を押す。

 実際、医学博士の中原英臣氏も、

「そもそもインフルエンザウィルスに感染しても全員が発病するわけではなく、体力や免疫力があれば、感染したことにも気づきません。美味しいモノを食べてよく寝る。これが一番ですよ」

 と言い、こう続ける。

「予防接種をしたってインフルエンザにはかかりますし、市販のマスクは咳エチケットのためにするもの。家の中にウィルス除去装置を置いたところで、一日中家にいるつもりですかと聞きたい。今はタミフルやゾフルーザといった1日から2日で症状が治まる薬がありますし、抗インフルエンザ薬は予防的内服も認められています」

 ラーメンでインフルエンザ対策。意外に効果があるのかも。

週刊新潮 2019年2月7日号掲載

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