朝日新聞がボイコットした「JOC新年会」 竹田会長会見に反発

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アメフトもボクシングも

 件の記者会見が行われたのは1月15日。仏紙が“竹田会長を贈賄容疑で捜査へ”と報じたことを受けての会見だったが、竹田会長はメモを読み上げただけで質疑応答を拒否。わずか7分で終わり、集められた記者たちからは非難の声が噴出した。

「“来週の懇親会を朝日はボイコットするらしい”との噂が出回ったのは、会見の数日後のことでした」

 と明かすのは某テレビ局関係者。

「朝日のボイコットは、正義のヒーローを気取っているようで鼻には付きますけど、筋は通っています。幹事の間でも“そもそも懇親会を中止すべきでは”という意見が出たそうですし、各社、出るか出ないか悩んでいました。結局、きちんと会費を払うし、接待を受けるわけでもない、何ら後ろめたくはない、ということで多くの社が参加に踏み切りました。そこで竹田さんが何か言うかも、という下心もありました」

 ボイコットした朝日も、参加を決めた各社も、彼らなりに考えた結果だった。

 それにひきかえノー天気なのは、つい1週間前に記者たちの顰蹙を買いながら、ノコノコと酒席にしゃしゃり出てきた竹田会長である。

「竹田さんはこの1年、何を見てきたんでしょうね」

 と、スポーツ紙デスクが呆れる。

「昨年世間を騒がせた危険タックル事件では、監督の記者会見で質問が一方的に打ち切られたことにより、日大アメフト部の悪辣さが一気に世間に広まりました。日本ボクシング連盟のパワハラ問題のときも、山根明前会長は質問を受け付けず、ほどなく辞任に追い込まれています。JOCは、彼らを統括し指導する立場なのですが……」

“厚顔無恥”という競技があれば金メダル間違いなし。

週刊新潮 2019年2月7日号掲載

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