ISSAは「U.S.A.」をしばらく封印したい気持ち? 来月発売の新曲「桜」が心配…

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 ヒットソングが世相を反映せずに“作られる”ようになって久しい昨今。その点、DA PUMPの「U.S.A.」は、珍しくお茶の間にきちんと認知されたヒットといえるかもしれない。2018年のレコード大賞優秀作品賞に輝いた同曲は、昨年6月のリリース時にはランキング9位、そこから順位を上下しつつ、紅白歌合戦を経ての年明けに最高7位を記録した。CDの推定累積は13万枚、ダウンロード数は70万近いと目される。

 曲がヒットすれば、テレビ局からお声がかかるのは必定である。とくに“顔”であるISSAは、グループでの登場含め、昨年12月だけで15本近くの番組に出演。年末の紅白には、足の痛みを押して出場したとも報じられた。

「デビューから20年以上たったところへ降って湧いた再ブレイクですからね。普通は、この機を逃したくないでしょう」(芸能記者)

 ヒットソングの恩恵は、2019年も続くのか――今回、新たにISSAに舞い込んできたのは、自身初となるアニメ声優の仕事だった。4月に公開される「きかんしゃトーマス」劇場版で、レーシングカーを演じるというのだ。

 1月31日には報道陣を招いての公開アフレコを開催。そこでは、こんなやりとりが……。

司会者:レーシングカーになって、あるいは乗って、走ってみたいという国はありますか?

ISSA:セネガルのダカールですかね。

司会者:“USA”ではないんですね。

ISSA:“USA”はですね、そのあとに行こうかなじゃあ。先に、それを待っていた感じですか?
“USA”は一回置いてるんで……。次、「桜」って曲が出るんで……。

 報道陣ともども笑いに包まれたこちらの場面、しかし、ある意味で、笑えない未来を象徴するような場面でもあった。

「『U.S.A.』を出したあと、12月にベストアルバムを発売しているんですよ。もちろん、『U.S.A.』も収録していて、ブームに乗っかったリリースであることは明白。こちらはランキング2位発進、累積売り上げも9万枚と、彼らにしては良い数字でした。問題は、その後。イベントで紹介された『桜』というのは3月6日に発売されるシングルなのですが、これがいかにも厳しそうで……」

 発売前の楽曲をあれこれ評するのもナンではあるが、公式Twitterアカウントで公開されているMV動画は、公開1週間で13万回再生ほど。YouTubeというオープンスペースではないし、フルMVではないので一概にはいえないことを承知の上で申せば、「U.S.A.」はPV公開3日で50万再生。物足りなさは否めない。

「『U.S.A.』がある種のコミックソング的な魅力をもつ楽曲とするならば、『桜』は“普通にカッコイイ”曲といった感じです。むしろ、『U.S.A.』っぽい曲を狙わなかったところに、いつまでもヒットに縋ることはしない、というグループの決意を感じさせるんですがね」

 USA、桜とくれば、思い出すのはジョージ・ワシントン大統領の有名なエピソード。DA PUMPの正直さは、吉と出るか、凶と出るか。

週刊新潮WEB取材班

2019年2月8日掲載

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