阿部、炭谷、小林……ジャイアンツ“開幕捕手”は誰? 元巨人捕手の評論家がズバリ予測

野球2019年2月8日掲載

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 プロ野球は2月1日、キャンプがスタートした。もちろん、見どころは多岐にわたる。

 中でも巨人ファンは、阿部慎之助(39)、炭谷銀仁朗(31)、小林誠司(29)の3人が繰り広げる“正捕手争い”に注目しているはずだ。

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 昨年の2018年、巨人の正捕手は小林だった。119試合でマスクを被り、守備率.993、盗塁阻止率.341。打者としては打率.219、ホームランは2本という成績を残した。

 一方、チームはシーズン3位。クライマックスシリーズのファーストステージでは2位のヤクルトを“下剋上”で破ってファイナルステージに進むも広島に3連敗。アドバンテージの1勝を加えて0勝4敗という屈辱の完敗に終わる。

 この結果、4年連続でリーグ優勝を逃すという球団ワーストタイ記録に並んだ。ちなみにワースト記録は、1944~48年(監督:藤本英雄・中島治康・三原修/註・45年は太平洋戦争のため休止)、2003~06年(原辰徳・堀内恒夫)、そして2015~18年(原辰徳・高橋由伸)の3回になる。

 つまり18年、“常勝巨人”の看板は大きく毀損された。当然、オフは大きく動く。10月23日に原辰徳監督(60)が再任され、11月7日に阿部が捕手復帰を明言。そして11月24日には炭谷のFAによる巨人移籍が発表された。

 ファンだけでなく野球評論家からも「そんなに捕手を集めてどうする」との異論もあった。これに原監督は「競争激化」が目的だと“反論”した。

 ならばプロ野球の元捕手は、しかも巨人でプレー経験を持つ野球評論家は、正捕手争いをどう見ているのだろうか。

 野球評論家の小田幸平氏(41)は、97年にドラフト4位で巨人に入団。05年には阿部慎之助、現・巨人戦略室スコアラーの村田善則氏に次ぐ3番手捕手として31試合に出場する。

 だが同年末、中日の野口茂樹(44)がFAで巨人に移籍。人的補償として小田が中日に移った。当時の落合博満監督(65)が大喜びした姿を、日刊スポーツが「中日 落合監督、小田獲得は『大もうけ』」(05年12月15日)の記事で伝えている。

《中日落合博満監督が(略)人的補償として小田幸平捕手(28)を獲得したことについて「大もうけと言っていいんじゃないのかな」と話した。「正直言って小田が(プロテクトから)外れていると思わなかったよ。よく外したなっていう感じだよ」》

 そんな小田氏に、そもそも巨人が炭谷をFAで獲得した是非を問うと、「私は正しい選択だったと思います」と即答した。

 理由を訊けば、「プロ野球12球団の現役選手で、正真正銘のナンバーワン捕手だからです」という。だからこそ巨人の開幕スタメンで捕手は「炭谷だ」と予想するのだが、異論のある読者もおられるだろう。

 例えば18年の日本シリーズは、ソフトバンクが優勝し、甲斐拓也(26)がシリーズMVPに輝いた。強肩“甲斐キャノン”に目を見張ったセ・リーグファンは少なくないだろう。にもかかわらず、なぜ甲斐ではなく炭谷が「現役ナンバーワン捕手」なのだろうか?

「甲斐くんも素晴らしい捕手です。ただ、26歳という年齢があります。バッターボックスに立つ相手選手は年上が少なくありません。彼らは『自分が先輩である』という心理戦を展開します。それに甲斐くんが反撃できているとは思えません。厳しい言い方をすれば、彼はまだ経験が足りない。基本は自分のプレーだけで精一杯でしょう。相手打者のメンタルをかき乱すといったベテランの味は望むべくもありません」(同・小田氏)

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