息子の事件に再批判高まる喜多嶋舞 芸能人は子どもの犯罪で謝罪すべき?

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 リアル光源氏か、と仰天した元光GENJI・大沢樹生と喜多嶋舞の実子騒動。光源氏の正妻が密通した相手の子どもを身ごもり、苦悩しながらも自分の子として引き受けた光源氏とその息子・薫に、大沢と息子を重ねてしまった。

 さて、その息子・零次が22歳となり傷害事件で逮捕された。案の定、母親である喜多嶋を批判する声が多く上がっている。今回の件はかなり特殊な家庭事情があったが、子どもが犯罪に手を染める過程に、親からの愛情不足や不安定な家庭環境による影響はやはりあるのだろう。一方で、成人すれば本人の問題なのか、それともやはり親の責任なのかは、線引きが難しい。芸能人に限らず個々の家庭の事情や判断も絡むものであり、世論も分かれるところだろう。

 当の喜多嶋は、息子が成人したら再鑑定で身の潔白を証明したい、と引退時の取材で語っていた。それが自己弁護のためか親としての責任ゆえかは測りかねるところではある。しかし結局成人後に鑑定が行われたという報道はなく、先にニュースになったのは女性に暴行を加えた事件だった。今のところ喜多嶋も、親権を持っていたとされる祖父母も沈黙を守っている。芸能界を引退したのだから、コメントを発表する義理はない、という理屈だろう。もしかしたら、再鑑定などしたらまた息子が面白半分に取り沙汰されてしまう、という愛情ゆえの行動かもしれないけれども。

 しかしどんな理由があったにせよ、芸能人は子どもや身内が犯罪を起こした際、必ず謝罪をすべき、という空気があるものだ。人気商売であるからこそ、世間の反感を買わないよう、丸くおさめる初動が最優先になる。

 例えば今回の加害者と同じ年の時に強姦事件を起こした高畑裕太の母・高畑淳子は、仕事をキャンセルして涙ながらに謝罪会見を開いた。みのもんたは次男の逮捕に際し、「30で子どものいる男に親がどこまで責任を負えばいいのか」と言ったところ、世間からバッシングを受け、結局謝罪会見を開くことになったと記憶している。「親としては、もう力及ばずの心境」と言ったのは、40近い息子の4度目の逮捕に際しての三田佳子である。

 親の監督責任というものは、子どもの年齢で区切れるわけでもない。でも、いくつになっても何をやっても「親の育て方が悪い」「これだから芸能人の子育ては甘い」と、親に最初に矛先が行くのは本当に良いことなのか。親のせいにできる免罪符を一生持ち続けてられるならば、そりゃ三田佳子の息子しかり、反省や更生がしにくいのだろうな、と気の毒にさえ思う。

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