「高嶋政宏」が“SMの伝道師”として人気でも喜んでばかりいられないワケ

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 父は俳優の高島忠夫、母は宝塚の元トップスターにして女優の寿美花代、弟も俳優の高嶋政伸で、妻は女優のシルビア・グラブ……。文字通り芸能一家の高嶋家の総領にして、ある時はプログレッシブ・ロックのマニア「スターレス高嶋」を名乗り、またある時は駅弁愛を語る“喰いもんマニア”といえば、高嶋兄こと高嶋政宏(53)だ。

 しかし最近は、SM愛を熱く語る伝道師としてブレイク中だ。昨年出版した著書「変態紳士」(ぶんか社)で、その性癖を赤裸々に語り話題となっている。ちなみに、カバー(表紙)に使われている写真は本人の横顔のアップだが、撮影時は全裸に首輪だけだったとか。それだけに俳優としての今後を心配する声も……。

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 文章ではなく映像として、その性癖が公になったのは、大晦日の風物詩となっている「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しスペシャル!絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時!」(日本テレビ系)でのこと。

 高嶋兄は背広姿の刑事役として登場する。ダチョウ倶楽部に扮した亀田3兄弟が乱闘を始め、その人の輪が解けると、3人のうちの誰かが裸になっているのが通常のオチだ。だが、今回そこにいたのは、白ブリーフ1丁の高嶋兄。さらにSMに使われる“バラ鞭”を見つけるや、ダウンタウンの浜田雅功に頼み込むのだ。

「ちょっとコレで打ってくれよ」

 ツッコミでならす浜ちゃんも恐る恐るムチを打つが、

「全然痛み感じないから、もっとだ! 気絶するまで、ボロボロにしてくれ!」

 スタジオは爆笑だったが、民放プロデューサーは苦笑する。

「大晦日とはいえ、何をやっているのかと思いましたね。2016年、17年と続いた原田龍二のように、この番組は毎年、意外なゲストが裸になるのが名物になってはいるのですが、脱ぐだけでなくSMですからね。そういう趣味であることは構いませんし、バラエティで語ってもらうのもいいですけど……でも、映像はシュールでしたよ。高嶋さん、大丈夫なんでしょうか」

 SNSでも〈仕事選べよ〉〈大晦日に何やってんだ〉など同様な意見が並んだが、絶賛していたのが従兄弟であるバイオリニストの高嶋ちさ子。Twitterにこう記した。

〈昔からおかしかったけど、こんなにおかしくなっちゃうとは…子供には説明に困ったけどね。/しかし高嶋家はおかしな人が多いな。私以外。/大声で笑っちゃった。バーブ(子供の頃からの呼び名です)最高だ!〉

 バーブが子供の頃からおかしかったことは、自ら「変態紳士」でも認めている。小学校4年で筒井康隆の小説に目覚めた彼はこう明かしている。

〈筒井さんの小説はとにかくエロくてグロいんですよ。僕が小学校のころなんて、娯楽の種類も限られていたし、映像もビデオもパソコンもない時代。その中にあって、筒井康隆さんの小説を読むことは自分だけの特別な娯楽のひとつでした。ウチの両親も「読書家だね」程度にしか思っていなかったと思います。当の僕は勃ちまくっていましたが。〉

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