『五体不満足』の0・1%しか売れない「乙武洋匡」私的小説 本人は“ありがたい”

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迷走中

 自業自得とはいえ、世間の乙武クンを見る目はまだまだ厳しいようである。

 知人が明かす。

「つい先だって出演したAbemaTVの番組でも明かしていましたが、不倫騒動で事務所の売上が95%も減った。以前は、講演会に引っ張りダコで、年間80本以上も行い、それだけで年間8千万円ほどの収入があった。ところが、イメージ悪化で講演会に呼ばれなくなり、仕事と言えば、バラエティ番組で“イロモノ扱い”されるくらいになりました」

 そのイロモノ扱いに嫌気が差し、海外放浪の旅に出たという。

「ヨーロッパやアフリカなど37カ国をまわってきたそうです。オーストラリアのメルボルンを気に入り、移住しようかと考えるくらいだったそうですが、結局、帰国。心機一転、『車輪の上』を書いたものの、大コケしてしまったというわけです。最近の彼は迷走しているように見える。“イロモノ扱い”を嫌がっていたのに、大晦日のダウンタウンの番組『絶対に笑ってはいけない』に出演し、スター・ウォーズのR2-D2に扮した姿を披露していましたが、笑うどころか、なんだか痛々しかった」(同)

 これから、どこを目指そうとしているのだろうか。

 乙武クンに聞くと、

「全国的にバッシングを受けた人間が小説を出版させていただけるということだけでありがたいです。バラエティ番組に出ているのは、その需要というものをこなした先にしか、本当にやりたい活動の実現はないのかなと。あれだけ多くの皆さんからお叱りをいただいた直後ですから、まずは求められていることに丁寧に取り組み、その先に、多様性のある社会の実現というものを目標にしていきたいと思っています」

 ともあれ、政治家への転身は、もう考えていないとのことである。

週刊新潮 2019年1月31日号掲載

ワイド特集「禍福は糾える縄の如し」より

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