コンビニから撤去される「成人誌」 “来るべき日が…”編集長たちの嘆き

社会週刊新潮 2019年2月7日号掲載

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 今や生活に欠かせないコンビニにありながら、淫靡な空気を漂わせる場所、それが「成人誌」のコーナーだ。青テープで閉じて立ち読みできないようにしてあるが、表紙には「肉秘書・友紀子」、「通勤快感電車」、「押せばヤレるコ好きですか?」等々、これでもかと“劣情”を煽るタイトルが並ぶ。

 セブン―イレブン、ローソンが8月末までに成人誌の取り扱いを止めると発表したのは1月21日のこと。少し遅れて、ファミリーマートも中止を表明したことから、この夏をもって主要なコンビニから成人誌は姿を消すことになる。

「以前から、女性客や小さいお子さんを持つ保護者からクレームがあったのは事実です。加えて、毎年増加する外国人観光客の目に触れるのも国際的にまずい。SNSで日本はエロ大国だとの批判もあったのです」(大手コンビニ広報担当者)

 時代の流れといえばそれまでだが、当の雑誌はどう受け止めているのだろうか。

 まずは人妻系写真誌の「G‐COLLECTION」(DVD付き)。

「うちは4、5万部出ていまして、ほとんどコンビニの販売が頼り。取り扱い中止の噂は以前からあったのですが、来るべき時が来たかという感じです。今後はウェブなどでの生き残りを考えなくてはいけませんが、まだ具体的な案はありません」(上川貴裕編集長)

『漫画ボン』は発行部数10万部弱。昭和44年創刊と斯界の老舗である。

「読者は50~60代が多く、コンビニに寄ったついでに買っていかれる方が多いですね。ずっと描いてくれた作家さんのこともありますから、とにかく7月までは頑張って出すつもりですが、今後、雑誌を置いてくれるとしたら地方の書店さんなどでしょうか」(国広謙二編集長)

 片やネットを見ればもっと過激なエロが溢れている時代である。居場所を追われる成人誌の落胆は深い。