「武井壮」が町田の暴行教師問題で珍しく炎上 ネット世論に挑発されて陥った悪循環

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大半のコメンテーターは生徒を批判

 武井壮(45)のツイッターが炎上に近い状態で、珍しいとの声が上がっている。確かに、ネット上では“オピニオンリーダー”の側面を持っていた。批判を集めているのは、都立町田総合高校で起きた暴行問題に対するツイートだ。

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 初報に遡れば、1月18日、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系列)がスクープとして取り上げ、教師が生徒を殴る様子を撮影した動画を放送した。これにマスコミ各社は一斉に後追いの報道を行った。例えばNHKは「都立高校教諭が体罰 暴行映像がネット上に 倒れた生徒引きずり回す」と伝えている。

《ツイッターには、都立町田総合高校で男性の教諭が生徒に暴力を振るう様子を撮影した映像が投稿されています。
 生徒を壁際に追いやったあと、顔を平手打ちし、床に倒れた生徒の腕などをつかんで引きずり回しています。
 このあと、慌ててやってきた複数の生徒が止めに入りますが、男性の教諭は、その生徒たちに対しても「なんだよ」などと大声で叫んでいました》

 ところがネットでは、メディアの“動画編集”が次第に問題視されていく。アップされた“ノーカット版”を閲覧すると、生徒と思しき人物の「ツイッターで炎上させようぜ」という発言が録音されていたり、被害者の生徒が殴られる前、教師に「どう落とし前つけんだよ」、「脳みそねえのかよ」など罵声を浴びせる場面が含まれていたからだ。

 18日は金曜で、土日を挟んで週明け月曜の21日に、ワイドショーがさらに動く。例えば、午前8時からの「スッキリ」(日本テレビ系列)では「暴力は絶対にいけない」を前提としながらも、教師を擁護し、生徒に厳しい見解を示す発言が多数を占めた。

 東スポWebが同日に掲載した「加藤浩次 暴行教師挑発の生徒に怒り『大人なめんなって話』近藤春菜も『この生徒も暴力』」の記事から引用させていただく。

◆榊原郁恵(59)「あの言葉遣いは先生に対して大変失礼。注意すべきところがあった」
◆近藤春菜(35)「隠し撮りをして、かなり挑発している。この生徒も暴力、この行為も暴力じゃないかと思う」
◆杉山愛(43)「本当に言葉の暴力。怒らせて手を出させるまで言おうって覚悟している」

 MCの加藤浩次(49)は、生徒が教師を挑発した可能性もあるとし、「生徒も裁かれるべき」と主張、「大人なめんなって話ですよ」と切り捨てた。

 また、午後1時45分からはフジテレビ系列の「直撃LIVEグッディ!」がオンエア。やはり町田の問題を取り上げた際、三田友梨佳アナ(31)が「これで先生だけが、もし処分を受けて、生徒は何も処分を受けないというのだったら、生徒が守られすぎかなと思います」と疑問を表明した。

 さらに翌22日は、午前11時55分からの「バイキング」(フジテレビ系列)が注目を集めた。スポニチアネックスと東スポWebの報道から、コメンテーターの発言をまとめさせていただく。

◆ヒロミ(53)「暴力をしちゃいけないとか、どういう対処法があるか僕にはわからなくて。(略)このガキども、連れてきてくれたら1回シメてあげたいな。全員まとめて。本当に大人をなめてんなというか、こいつらは生徒としての資格はないよね」
◆YOU(54)「教師だから全く手を出しちゃいけないのは困る」
◆伊達みきお(44)「普段殴り慣れていない先生の殴り方。よっぽど頭に来たと思う」
◆高橋真麻(37)「あんなの見てたら一発、見舞ってくれて、こっちがスカッとした感じ。もし自分の息子が先生に向かってあんな口の利き方してたら『先生1発、殴ってください』っていう気持ちになっちゃうんですよね」

 MCの坂上忍(51)は、生徒たちの「計画的犯行にしか僕は思えない」と感想を述べ、「生徒に非はない」との考えを示した校長に対し、「この学校で先生やる気にはならないだろうな、こんな守ってくれない学校」と批判した。

 こうした“世論”の中、武井壮が“参戦”したのは23日。以下のような批判がツイートされたことに反応したのだ。この記事でツイートの引用は、改行などに修正を加えるが、誤字などはそのままとした。

《あれだけ体罰に対して偉そうに能書き垂れてた武井壮、今回の件はノーコメント。有名芸能人が教師かばったらこれだよ。だせーわ。だから偽善者なんだよ。デヴィ夫人や極楽加藤は間違ってるって言ってみろよ。いつもみたいに喧嘩腰で言えよ!!》

 ちなみにデヴィ夫人は21日にブログを更新し、

《生徒の悪さは取りあげず、頭から先生を非難した校長は教育者として失格。この人こそ責任をとって辞職すべき。こんな生徒を野放しにしていた責任を取るべきです》

などと批判していた。

 それにしても、批判のツイートは相当に言葉づかいが口汚いが、武井も負けじと粗野な文言で反論する。

《体罰なんか最初からひたすら絶対にノーだってずっと言ってんだろ! 誰が擁護しようがオレは絶対に体罰なんか認めねえわ!!! 体罰を反対する事が偉そうな事か?人間として当たり前のことだろ?分からねえのか?》

 これには前段がある。昨年18年8月、体操の宮川紗江選手(19)が、当時の速見佑斗コーチ(35)から暴力を受けていたという問題が浮上した際、武井はスポーツ界に暴力が蔓延していると厳しく非難したのだ。9月10日のツイートをご紹介しよう。

《スポーツ教えるくらいの事で大人が子供殴っていいわけねえだろう。よく考えろ本当に、街で大人が子供殴ったら即通報で逮捕だよ。それが『スポーツ教える』が乗っかったくらいでチャラどころか『素晴らしい指導』になる訳ねえだろう。スポーツやってたらなんかいい事してるみてえな空気で正当化するなよ》

 こちらのツイートは圧倒的な賛意を得たのだが、町田のほうは必ずしも武井に賛同する意見ばかりではなかった。いくつかご紹介しよう。

《鉄拳パンチは男として妥当だと思って見ましたけどねーー。明らかに喧嘩ふっかけてきて、教師、大人をなめくさって馬鹿にしてる行為でしたよね。一方的な理不尽な指導とは違いましたよね。先生も体罰がいけない事は百も承知で選んだ行動だと思いました。体罰の定義は何かって事ですね。》

《もちろん、体罰は悪いことです。でも、生徒から脅迫されてもずっと黙っていることなどできません。現場を見ていない筋肉だけのバカなんて相手にしない方がいいですよ》

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