「小池都知事」が排除せずとも… 最側近が“登庁拒否”する確執事情

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国政進出に反対

 代表の座から退いたとはいえ、野田氏は現在も小池知事の特別秘書という肩書を持つ。しかし、

「昨年の秋頃から目撃する回数が減っていき、12月以降はほとんど見ていない。この年末年始の各会派へのあいさつ回りでも、小池さんが帯同したのはもうひとりの女性の特別秘書だけ。これまでは、野田さんが一緒に顔を出すのが通例だったのですが……」(別の記者)

 都庁の職員すら「野田さんは最近、何をしてるんですかね」と「登庁拒否」疑惑に首を傾げているという。だが、その原因となる小池知事と野田氏との関係に異変が生じたのは、昨日今日の話ではなかった。

 都政関係者が囁くには、

「野田さんは小池さんの国政進出に最後まで反対していました。というのも、都政では公明党をとりなすことができても、自公が政権を握る国政では公明党との衝突が避けられない。これが都政に影響を及ぼすと考えたからです。また、都民ファの荒木千陽(ちはる)新代表など、新たなブレーンの登場も野田さんは面白くなかった。復権を狙って、一時は副知事への就任を小池知事に持ちかけたそうですが、叶わずじまいでした」

 結果、両者の確執は決定的なものに。ただし、

「小池さんとしては知事選以来の裏事情を知り尽くす腹心を“排除”して禍根を残したくない。一方の野田さんは小池都政の成り行きを見つつ、身の振り方を考えている」(先の記者)

 いまの都知事に、獅子身中の虫を飼い殺す余裕はない。近い将来、かつての盟友同士の大ゲンカが始まると見られているのだ。

週刊新潮 2019年1月24日号掲載

ワイド特集「女たちの秘め事初め」より

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