石田家のお正月(石田純一)

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石田純一の「これだけ言わせて!」 第19回

 前回、紅白歌合戦の話をしたが、その前後、石田家はハワイとグアムで過ごした。海外は、もちろんヨーロッパも大好きだけど、小さな子供がいると、思いっきり遊べるところを選ぶしかない。

 クリスマス前の10日間ほどは、理汰郎の小学校合格のご褒美にお遊び満載のハワイ旅行。そして元日の朝からはグアムに行って、6日に帰国した。なにをして過ごしたかって、水辺で遊んでばかりである。2歳の青葉と昨年生まれたつむぎは泳げないが、理汰朗はウォータースライダーを毎日50回は繰り返していた。子供はからだが軽いし、勘がよければボードをうまく乗りこなすものだ。

 実をいうと、僕はウォータースライダーでケガをしてしまった。理汰郎は最後までニコニコしたままプールに滑り落ちていくのに、僕なんかは大変な勢いでバッチャーンだ。大人は体重があるから、どうしてもそうなってしまう。そこで飛ばされないように気を張っていると、次第に前傾姿勢になって、かえってスピードが増してくる。で、1回、スライダーのなかで吹っ飛んで、頭をドーンとぶつけてしまったのだ。

 ほかにもバレーボール、バスケットボール、カヌーもやったし、水辺に浮かぶフワフワした丸太状のものに乗る遊びも。子供たちは1時間でも2時間でも遊びつづけるから、それに合わせてずっとアクティブに過ごしていた。とにかく、朝から晩まで一緒に遊んでいただけである。

 ハワイでも遊んで過ごし、ゴルフも1回もしなかった。ところでゴルフといえば、理汰郎は「僕、ジャスティン・トーマスに似てるんだよ」と言うのだ。まぁ、振りがちょっと似ているだけなのだが、

 それより青葉がジョーダン・スピースに似ている。スピースは左利きで、マークしたりボールを置いたりするのもすべて左手を使うが、それでも右打ちだ。で、親バカと思われるかもしれないが、青葉も左利きで右打ちなのである。さらに、スピースも青葉も肘を抜いて打つのだ。そうすると、力は入らない代わりに、狙ったところに飛びやすくなる。それを2歳の子がやっているというのは、ちょっと笑えないだろうか。母親がプロゴルファーだから血は争えないというか、家のなかでもバカバカ打っている。もちろん、大人の使うボールではないけれど。

 もっとも、特に4月から小学生になる理汰郎は、家では遊んでいるだけというわけにもいかない。勉強や読み書きもさせていて、幸い勉強嫌いではないが、「この間の、すごいできたじゃん!」などと、上手に褒めながらやらせるしかない。ただ、あまり厳しくしすぎるのもどうかと思うのだ。受験の際に提出した願書に書き切れなかった要望を小学校に提出する必要があって、先日も書いていたが、やっぱりオンとオフのメリハリをつけて伸び伸び過ごしてほしいと思っている。

 ただ、そこで難題が。妻の理子は、僕が「楽しんで」「温かく見守って」などと書くと嫌がるのである。「一番厳しい先生のクラスに入れてほしい」と本気で言うのだが、学校はまず通うのが楽しみになるくらい、楽しくなくちゃ。

石田純一(いしだ・じゅんいち)
1954年生まれ。東京都出身。ドラマ・バラエティを中心に幅広く活動中。妻でプロゴルファーの東尾理子さんとの間には、12年に誕生した理汰郎くんと2人の女児がいる。元プロ野球選手の東尾修さんは義父にあたる。

2019年1月23日掲載

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